オイスターパーペチュアル日本限定〜116000

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リリースした時計の振り返り第2弾。この時計は私が知る限りは未使用ではもうどこにも売っておらず、そういう意味では希少な個体なのだが、まったくと言ってよいほどプレミアはついていない。

元々オイパペの位置づけが中途半端な上に、一見すると似ているエクスプローラー114270の黒い文字盤との差別化が図れなかった。文字盤で両者の最も違う部分は、12時のところが116000はロレックスの王冠マークでエアキングと同じ仕様である。114270は白い逆三角のマーク。パッと見はそれぐらい。

ただし両者を並べると質感はまったく違う。両方を持っていたので、その感覚は間違いない。高級感は116000のほうが断然上である。ブレスも6桁仕様特有の堅牢性がある。

だが、その高級感が裏目というか、それは両者における差異ではあっても、ロレックスというブランド全体においては、中途半端な高級時計の位置づけでしかなく、結果として個性に乏しい時計となってしまった。それはオイスターパーペチュアルというシリーズ全体の不人気の要因に通じることであり、要するにこのモデルに反応する顧客の顔が見えないのだ。

114270は軽くて薄っぺらく高級感には乏しいものの、そのことが逆にカジュアルな時計としての価値を持ち、流行に敏感な若者層を中心に高い支持を受けた。ロレックスといえばコンビや金無垢の成金趣味であるという、一般的な概念を打ち破るに格好のモデルとして人気を博したのではないか。

どういう経緯で黒文字盤の116000が生産され、それが日本にだけ卸されたのかを知る由もないが、確かなマーケティングに基づいたものではなかったのであろう。ロレ初心者だったとはいえ、日本限定に反応して、苦労の末に手に入れた者としては、多少の痛みを伴う振り返りである。

だが、この116000は控え目で個性に乏しいからこそ、仕事ができる知的なビジネスマンが、さりげなく着けるにはいいモデルだと思う(残念ながら自分はそういうビジネスマンではなかったが…)。サブマリーナあたりのスポーツ系はスーツには合わないというか、大事な交渉の席などでは個性が強すぎる。あくまで個人的な感覚だが。

最後に日本限定ということについて。日本人はブランドといえばヨーロッパという固定概念があることは否定できない。どれだけセイコーの時計が機能において優れていようと、ロレックスというブランドを超えることが出来ないのは、そういう日本人のメンタルゆえであろう。カルティエだろうとヴィトンだろうと、日本限定は日本人には響かないのではないか。もしも116000が「スイス限定500個」であったら、また違ったのではないかと想像したりもする。

これが入手できたときはうれしくて、苦労して裏蓋のシールを剥がしたことを思い出す。一番愛着の持てなかったモデルだが、それでも手放すとさみしいもので、いやはやロッレクスというブランドの力は怖ろしい。

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116000日本限定

初ロレの前まで時計は右腕につけていて、エアキングも最初はそうしていたのだが、自販機や郵便ポストに手を突っ込むたびにキズをつけそうになり、仕方なく左腕に。

購入後も毎晩時計店をチェックする習慣は何も変わらず、いや、むしろ「お気に入り」に登録するショップの数は毎週増えていったのだった。ロレ沼に足首が浸かっているようなイメージ。

ある日、ネットの記事でオイスターパーペチュアルに日本限定の文字盤があることを知る。116000の黒文字番、ホワイトバー、生産数500とも600ともいわれているモデル。希少好きな私が反応しないわけがなく、その日から懸命に探す日々が続いた。116000は2007年のモデル、これを探したのは2011年の夏だから、必然的に中古かデッドストックを探すしかない。この時期にネットでの我が検索力は飛躍的に進歩した。小文字のマイナスをつけて、不要なサイトはどんどん排除していく。価格com、rakutenなどは検索には邪魔。スーパーコピーや激安、レプリカというワードも飛ばすと楽。

結論から述べると、このモデルを新品未使用で入手した。だが、今なら絶対にこの時計は買わない。どうにもドレス系ステンレスの“のっぺり感”が自分は駄目みたいだ。まあそれも(若くはないが)若気の至りということで。

この時計は購入からしばらくそのままにしていたが、「ロレックスなんて使ってなんぼだろう」と、ある晩、酔っ払いついでに保護シールをはがして、自ら駒調整までしてしまった。今では猛烈に後悔している。使わないのであれば、デッドストックのまま売却すべきで、あまりにももったない所作だった。もちろん、買ったこと自体がもったいないというツッコミは無しで(苦笑)。結局駒も元のフル駒に戻して、それ以来約1年半、某隠し場所で眠ったまま。

それと裏蓋の日本ロレックスのシール(緑と金の例のやつ)を剥がすのにとても苦労した。何でこんなもん貼るのだと、毒づきながら小一時間はかかった。特殊な液体を入手して取り払ったのだが、それが何だったのかは覚えていない。

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この個体はおそらくは買取に出しても中古としては30万円もつかないのではないかと推測する。デッドストックなら30後半ぐらいか。あと10年もしたら、もう少し変化するかもしれないが、今はこんなところではないかと。ということで、2個目のロレックスはちょっと苦い思い出。

旧型エクスプローラーⅠに似ているというが、両方持つ身としては全然似ていない。別物。元々オイスターパーペチュアルは文字盤はシンプルで格好いいのだが、ちょっと中途半端な位置づけと認識していて、ドレス系にしては個性に乏しいというか。それと繰り返しになるが、やはりステンレスののっぺり感が自分はどうしても駄目みたい。ただしブレスはさすが6桁モデルの堅牢性を有していて、5桁モデルのチャラチャラした軽さとは雲泥の差。

だが、この経験が、同じ黒文字盤のフルーテッドベゼル116034へとつながっていく。それは次回ということで。

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