6月、梅雨、やっぱりシード

ニッポンの夏はイイなあ、などと能天気に書いたら、いきなり関東梅雨入りである。そうなのだ。日本の夏にはその前にきわめて鬱陶しい梅雨というものがある。梅雨と言えば雨、降らなくても曇天、ジクジク、暑くて蒸し暑い。まあやっぱりシードだろと書きたくて更新。

それで終わるわけにはいかないのでたまには新しいシードについて書いておく。後継でディスコンとなった116600は、確かにあそこまで不人気であるべき時計ではなかったように思う。6桁サブに比べるとラグはすっきりしていたし、高級感もグンと増していた。それでも売れなかった最大の理由はやはり1,069,200円という驚きの定価だったに違いない。忘れてはいけない事実だからしっかりと書いておくが、前作の16600は税込で609,000円である。175%アップ。この1,069,200円という定価は原価から積み上げたというよりは、闇雲に値上げしたサブデイトとディープシーの間で設定するしかないという事情によるものであろう。サブよりは高くしなければいけないし、ハイスペックなディープよりは安くしないと辻褄が合わない。「まあ他も上げちゃったし、こんなとこでいいんじゃね」と決めたに違いないと私は確信している。メーカーの定価設定なんていい加減なものだ。あなたや私がいい加減なのと同じように、ロレックスの社員や役員だっていい加減なのだ、きっと。ついでに書いておくと、あなたの上司とかだって偉そうに振舞っているかもしれないが、かなりの確率でいい加減なはず。ちなみに、「いい加減」という言葉には、良い湯加減などと同義に良い意味を込めて使われることもあるのだが、私がここで言う「いい加減」とは、「適当」とか「だらしない」とかそっちの方であるよ。

この時計は生産期間が短かったこともあり、プレミアム化を期待している所有者も多いかもしれない。どうだろうか?可能性はあると思う。特に保護シールが付いたデッドストックはそうなる気はする。が、数年後に実際どうなっているかは正直なところは、梨地・鏡面含めてよくわからない。

そして最新の赤シード216600。定価は更に騰がって1,166,400円成り。この時計はまだ現物を手に取ったことがないから詳細は書けないのだが、おそらく質感は前の116600と似ているはず。セラミックベゼルに大きなドットインデックスと太い針。6桁以降の正統派ロレックス。いまだになぜこの時計にサイクロップレンズが付いたのかよくわからないが、まあ付いているものは今さらあーだ、こーだ言ってもしょうがない。いや別にロレックスの時計にサイクロップレンズが付いていても構わないのだが、これまではそれの有無がサブとシードのすみ分けだったのは確かなので、この会社の考えていることはよくわからない。だが、正直なところ行き当たりばったり(要するにいい加減)の会社でもあるので、実は深く考えていない気がする。世界中のロレオタたちの方がよっぽど深く(無駄に)考えている。このキャリバーがどうだとか、字体がどうだとか、マークいくつだとか。そこが面白くもあり滑稽でもあり、そんなこんなを喧々諤々やりながら、日々が流れていくのも悪くない。とりあえずの私の関心は早く梅雨が明けて欲しいということである。
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消えたシード4000

今日も休めることになり、今の内にがんばって更新、更新。

いやはやすごいなと感心していることがある、何がって、シード4000のことである。絶版になり後継が43mmにサイズアップされ赤文字が復活したことに何も驚きはないが、そのお蔭で不人気だったシード4000がお宝になったとか。これも並行ショップが煽ったとか言われているのだろうか。私もその端くれだが、煽るどころか知らなかった(笑)。クォークさんや宝石広場さんが煽ったのだろうか。以前に安く売りに出していた4000を隠すぐらいのことはしたかもしれない。前に、個人の時計好きも「時計事業者」と同じだと書いたが、私は今回のことでやはりその意を強くしたのだった。売り手も買い手も、法人も個人もみんな「時計事業者」のようなもの。時計市場に存在する多くの意思、それは個人の消費者も含んで、皆の意識(つまりスケベ心)が市場を形成する。

面白いと思う。心底おもしろい。皆、抜け目なく、なかなかやるなーと素直に思う。そうか、そうか、あの不人気シード4000がプレ値か。まったく想像出来なかったな。経営者失格だな。

元々、個人的には眼中になかった時計である。実物をレキシアで手に取った話は以前ここに書いた。だが、これからはこの時計をお客さんが売りに来たら、当然私も高く買い取らなければいけないというのが、また面白い。「こんなプレ値を認めんぞ!」などと主張して、以前の買い取り価格を提示してもお客さんはただ中野に逃げていくだけだ。つまりそういうこと。こういう波が来たら、たかが一ショップが抗えるものではない。そして高く買い取ったら、それよりは高く売らなければならない、悲しいかなそれが物の道理。たぶん、こうやって販売価格が上がっても、安かった時期と比べたら利益額は間違いなく下がる。何といっても今をときめく人気モデルだからだ。じゃあ誰得?かというと、まあ色々。少なくとも私ではない。それでも並行ショップが煽って…とか言われたら、これは実に心外である。心外ではあるが、ホントに面白いな、時計市場って。

今回のことで、ロレックスというマーケットが間違いなく資産や投資の側面を持つということが露わになった。だって、昨秋はどこにでも売っていたではないか。定価100万円超えのこの時計は中古ショップでは80万円台で売れ残っていたはず。正規店にスポロレが無い無いと皆が騒いでいてもシード4000とエクツーだけはいつもあったし、多くのデイトナ・ハンターの「デイトナありますか」マラソンを尻目にシード4000は我関せずと、まるで達磨大師のように黙ってケースに鎮座していたはず。超然としていたと言ってもいい。昔学生時代に急遽、数合わせで呼ばれた合コンに途中参加したところ、野郎全員がイケメンでおまけに全員がプレリュードだソアラだの車持ち、会話にも入れずにひたすら黙々と酒を飲んでいた私のようなものだ。人生諦めちゃいかんな、まったく。何がどう転ぶかわからん。しかし、急速に市場から消えたとはいえ、本当に高値でバンバン売れるのだろうか?

シードウェラーか。最近の忙しさにかまけてシードのことなどすっかり忘れていたが、今日街を歩いていてその日差しに夏の気配を感じたことを今こうやって書きながら思い出した。そうか、そうか、またあの暑い夏の季節が来るのか。夏といえばシードだよな。私は自分の旧シードを大事にしよう。そう書いて、これまた新手の煽りだと思われたら、これもまた心外である。

この際だから本音として書いておくと、たかだか個人や時計店がマスを煽(あお)れるようなものではない。大衆の欲望に火がつくのだ。自然発火的に。燃え盛った炎は容易には静まらない。ただ火がついたのだ、たぶんあなたや、そして自分ではないと思いこんでいる私の心にもだ。ボーボーと燃え、あの不人気だったシード4000が世界中で品切れか…。面白い、おもしろ過ぎるではないか。このあと、シード4000がどうなるか、私はそのことにすごく興味がある。新しい赤シードより、そっちの方が余程興味深い。

GWもあと2日で終わり。皆さん、引き続き良いGWを。休みの人も働く人も。今は一年で最も良い季節、窓の日差しがキラキラと眩しい。

新シード4000

そういえば、年末に書き忘れたトピックスがあるので、ついでにそのことを書いておく。年末に銀座レキシアで手に取らせてもらった新シード4000のこと。実は前段があって、海外のフォーラムで16600と新しい116600を買うならどちらがよいかというスレッドが立っていて、もう全員一致で新シード推薦。ダイヤルがマキシだしとか、セラミックベゼルがどうとか、ブレスがどうとか、やはりそういうものかと。最新こそが最良。そのフォーラムの影響ではないが、そう遠くない内に新シードは入手するつもりだったし、実は昨年JFKさんからデイトナを購入させていただいた際もデイトナと新シードの2択だったのだ。デザインは前の16600を踏襲しているように思えたし、何よりも座布団ラグではなかったことが最大の決め手。またそのモデルを購入することによって、現行にも付いて行っておきたいという思いもあった。その前段があっての実物拝見だった。

それで、手に取ってわかったのは新シード116600は前モデルとはまったく別物だということ。セラミックベゼルは驚くほど艶やかで、文字盤は逆にくすんだマット調(ひとつの表面におけるここは対比となっていておもしろい)、そして前モデルより重たい重たい。とにかく高級感は抜群。何とも言葉で表現しがたいのだが、手に取ること、至近距離で観ること、重さを実感すること、それらから新生ロレックスの目指している方向は確かに伝わってきた。で、「ああ、これは駄目だ」と。思っただけではなく、店員さんの前で声に出してそう言った。駄目だというのはもちろん時計がではなく、私にはという意味。これは私が憧れたシードゥエラーではない。これは正真正銘ピカピカの高級時計。だが、本物の金持ちは買わないだろうし、庶民が手に入れるには100万円はいくら何でも高すぎる。何とも中途半端な高級スポーツウォッチ。ちくしょう、俺のシードをこんな風にしやがって!(意味不明。後で議事録から削除)

100万円越えの定価だから、それなりの造りにしないといけなかったことはわかるし、こういう路線こそが好ましい人というのもいるのだろう。とにかく高級感は抜群で、よく見てみると、新型のエクワンやサブも同じコンセプトだということがわかる。いずれにしても、新シード4000を実際にこの手に取ったことは、今後の方向を決定付けた気がする。あ~あ、これでとうとう現行で欲しいロレックスは一本もなくなってしまった。でも、まあ、もう若くないし、あれこれ迷わなくて済むと前向きに考えよう。それにメーカーの方向性などコロコロと変わるものだし。

もちろん個人的な感覚であり、十人十色。現行が好きな人はガンガン行けばよい。特に、若くて(別に若くなくてもいいけど)ビジネスの才能と充分な金がある者は。今あのブランドはそんな人を求めているのだから。過去にとらわれているような古臭いお客は邪魔だよなあとも思う。PさんやNさんと外に出ると、花の都東京ザギンは余所の国の買い物客で溢れかえっていて、一抹のさみしさを感じながらも、こうやって歳月は流れていくんだなあと感じたのであった。シードはなあ、男らしく生きたいと思う男のための時計なんだぞ(涙)!


【後書き】
新シード持ってる人、すんません。。。
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