エアキング~114234

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最初に購入したロレックス。この時計は今回売却した3本の中で最も残したかったもの。売却したのは、同じドレス系として、オイスターパーペチュアル116034の存在が自分にとってあまりにも大きく、位置付けとして似たポジションのこの時計は売ることにした。

エアキングというのは好きである。質実剛健で最もロレックスらしいモデルだとも思っている。おそらく、生きている間に再びエアキングを買うだろうという予感があるのだが、それが現行の6桁モデルではないことだけははっきりしている。おそらく14000(M)か、14010Mあたりの5桁モデル。

何度もここで書いてきたが、SSモデルの、ノッペリとした感じと、6桁特有のやたらとデカいラグはどうにも苦手で、それは現行エアキング114200シリーズでも感じてきたことであった。それを払拭してくれたのが、WG(ホワイトゴールド)のフルーテッドベゼルで、初めて見た114234に魅せられた。

私の左腕のサイズは16cmである。身長は173cm。今はデカ厚がブームだが、本当に体形と腕周りから合わすのであれば、34~36mmこそがジャストサイズだろうと思う。ガッシリした人は別だが、痩せた人のあまりにも極端なデカ厚時計は、恰好悪いというよりも滑稽に映ることがあるから要注意だ。それとこの時計は女性に似合うと思う。下手なレディースのロレックスよりもよっぽどおしゃれだ。

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さて、このエアキングは最も廉価なロレックスと多少低いポジションに位置付けられているが、逆にいえば、無駄なものを一切排し、最古のペットネームを維持した最もロレックスらしいモデルとも言えて、流行にとらわれることなく、エアキングをさらっと着用することは悪くないと思う。

ちなみにペットネームとは愛称のことで、エアキングは現在まで残った唯一のペットネーム。“空気王”の意味は誰にも教わっていないが、おそらくは着けていることを感じさせないぐらいに軽いが、それでいて王のような存在感があるという意味だろう。恰好いい愛称ではないか。

出荷国ドイツ、V番のこの時計、日差もほとんどなく、ストレスを感じることはまったくなかったので、ロレックスデビューとしては理想的だったのかもしれない。着用したのは、2011年の秋から2012年の春までの約半年間。大事にしてくれる人の手に渡ればうれしい。
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ロレックス3本を売却

「希少なるもの」で書いたときに生じた自分の思いを具体化するために、7つ所有するロレックスのうち、まずは3個、旧エクスプローラーG番114270(デッドストック)、エアキング114234、オイスターパーペチュアル日本限定116000のリリースを決意。

いざ手放すとなると愛着もあるだけにやはり名残惜しい。何枚か記念に写真を撮影し、本体やブレスをきれいに拭きながら、それぞれを買ったときの思い出にふける。特にエアキングとオイパペは1本目と2本目のロレックスなので、思い入れも深いものがある。箱、付属品、保証書を確認し、バッグに詰める。外へ出たらもう迷わない。

持ち込んだのは、都内の有名な並行ショップ。ロレックスを買い取りに出すのは初めてのこと、どれも状態には自信があったとはいえ、キズミで確認されている間はそれなりの緊張を感じた。

「どの時計も減点ポイントはまったくありません」とのコメント。ほぼ未使用の116000と完全デッドストックの114270は当然として、普段使いをしていたエアキングについてもそう判断されたことは素直にうれしいことだった。自分なりに大事に使ってきたので。

査定金額はここでは控えるが、購入金額の70%強といったところで、総額としてはほぼ予想通り。ただ、日本限定116000のあそこまでの低さは意外ではあったと記しておく。逆に、やはりというか、旧エクワンG番の査定は高かった。

提示された金額が事前に引いていた最低ラインをクリアしていたのと、店員さんの感じが悪くなかったので、あえて更なる価格交渉はせずに、あっさりと了解しお金を受け取って店を出た。これで良かったのだと思えた。大事にしてくれる人の手に渡ってくれることを願う。そして、あれらの時計が新しい所有者にささやかでも幸福感を与えてくれますようにとも。

これで所有するロレックスは4個。オイパペ116034、シード16600、サブノンデイト14060M(入院中)、旧グリーンサブ16610lv。一気に3本減ると、納得しての行動ではあったものの、おいおいやっぱり寂しいなあとやはり思ってしまったのは仕方ない。

リリースした3本について、次回以降、時間を見ながら少し文章を記していく予定。

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左から、エクスプローラー114270、エアキング114234、オイスターパーペチュアル116000

サブマリーナ~14060M入院

ある日仕事で打ち合わせをしていたときのこと、何かとても小さな物が机の上で跳ねる音がした。極小なビーズか何かのような音。あまり気にせずにいて、ふと時計を見ると何かがおかしい。でもよくわからない。それで打ち合わせが終わったあと、ようやくに気付いた。どうにも間抜けなフェースだと思ったら、ルミナスポイントが取れている。

前にも書いたように、基本的に普段使いはサブノンデイト14060M。トップの逆三角のところにはまっている例の丸いものが取れていたのだ。さっき座っていた場所に戻り、這いつくばって眼鏡を外して裸眼で床をくまなく探し、結構な苦労の末ようやく発見。オイオイという感じ。

かなり程度の良い中古として手に入れたのが約1年前。何かにぶつけたりした訳ではないから、こんなに簡単に取れてしまうものかとショックというより少々驚いた。

ギャラの保証期間内ではあるが、セカンドオーナー故、まず無償修理は無理だろうと思うが、一応日本ロレックスに電話をかけた。

まず修理費用は13,000円。取れたルミナスポイントの持ち込みは不要で、ベゼルごと交換とのこと。ベゼル代金が8,000円、手間賃5,000円。街の時計屋なら、ただでやってくれそうな内容。一瞬、ベゼルを手に入れて自分でやろうかと思ったが、傷だらけにするのが関の山、やめた。

まだ買って一年なので保証は効かないのかと一応言ってみたところ、速攻で聞かれたのがショップ名。これは瞬間的に、国内の有力正規店購入なら無料にするのだなと感じた。たぶん間違いない。レキシアさんだが、入手は中古だと告げると、少しの間のあとで、「申し訳ございませんが、外装部の故障は保証対象外です」。それでよい。扱いにそれぐらいの差がないと、正規店も、正規店で買った者も浮かばれない。

後日、仕事の合間を縫って丸の内の日本ロレックスへ。ここは土日休みで、平日も16時半で営業終了と、勤め人泣かせの会社。ここへ持ち込むことで、同社のコンピューターでは今の所有者として私が登録される。驚いたことに、お預かり期間が2週間。このぐらいその場でパパッとやってくれないものかと思うが、そこはグッと我慢。結構酷使したので、少しぐらい入院させてやろう、きっと洗浄され綺麗になって戻ってくるに違いないと思い直す。

表へ出ると、初春の並木道はきれいで何となくいい気分。さてさてサブ入院中はどのロレックスを使おうかと考えながら、仕事場へと急いだのであった。

日本ロレックス丸の内
東京丸の内 日本ロレックス

高騰するロレックス

前回の記事をアップしてから、いい具合に自分の気持ちを冷ますことになったようで、この時間にショップのサイトを巡っても、かつてほどのドキドキ感はない。かといって決して興味が薄れたわけではなく、後付けであっても、自分の行動を多少は分析できたことで少し落ち着いたのだ。

最近思うのは、旧グリーンサブの中古価格が高くなったなあということ。同じ中古でも、旧シードあたりはそうでもないので、この価格上昇はやはり旧グリーンサブの元々の玉数の少なさゆえであろうが、昨今の円安によるロレックス価格上昇に便乗する形でショップが値を上げている気もする。自分でも所有しているからこそ書くが、旧グリーンサブ16610lvの中古が60万円というのはいくら何でも高過ぎる。

いや、このモデルだけではなく、他もひと通り見ていくと、多くのモデルが、それこそ新品中古を問わずに、軒並み急上昇したまま高止まり状態にある。デイトナSS、ディープシーなどは特に顕著。

円安による並行輸入品の価格上昇と日本ロレックス定価値上げの噂、そして来年以降の消費税アップ。これらを考慮すれば、今の内に購入しておかなければ、という思いによる駆け込みが増えているのだろうが、それによるショップの品薄が更なる価格高騰につながるという、負の連鎖に陥っている気がしてならない。

今後のことはちょっと読みづらい。正規店で新品を買うと決めている人は、ロレックスの値上げがほぼ間違いなさそうな今、何も迷う必要はないが、中古品の今の価格上昇はひじょうに人為的なものでしかなく、自然な需要と供給のバランスによるものではないと認識したほうがよい。

ここのところ市場における中古品の流入はあまり活発ではない(ように思える)が、それは今後のロレックス相場が読み切れないために、多くのサプライヤーが様子見を決め込んでいるからで、従ってこの供給が少ない状況はしばらく続くはず。そして過度な価格上昇が続いて、売上が鈍化したあと、どんな状況になるのかを見極めるのが難しい。

反動で、需要過多から供給過多に転じる可能性もなくはない。そうなると、並行店や中古ショップに状態のよい個体がずらっと並ぶような状況だってあり得る。

あくまで個人的な判断だが、今は様子見で良い。もちろん欲しい時が買い時という言葉もあるから、考え方は人それぞれであることは言うまでもない。

希少なるもの

昔から、楽器や車など、自分のこだわりの分野では常に希少なものを求めてきた。その稀少なものを求める自分の気持ちというものは、どれだけ分析しても、大した理屈に行き着くことはない。他人とは違う物、あまりかぶらない物が欲しいという単純な心理でしかなく、それ自体の是非を論じても仕方ない。自分はそうなのだというだけのこと。

他人とは違うものや希少なものは概して高価である。まだ若かりし頃、当時すでに絶版車となっていたいすゞ117クーペを4台も乗り換えた経験からそう断言する。ガールフレンドや友人たちからは、何でわざわざこんなにボロイ車に乗るのかとさんざんな言われ方をしたものだが、自分の趣味嗜好だから仕方ないし、だいたい他人の理解など、最初からこれっぽっちも求めてはいない。

酔狂という言葉がある。知り合いにオーディオに800万円かけている者がいるが、私から見れば実に馬鹿馬鹿しい。そう人のこだわりなど、大抵は他人から見たら馬鹿馬鹿しい以外の何物でもなく、それはロレックスを集めることも同様である。時計に何十万もかけている時点で、そのことに価値を見出さない人にとっては理解しがたく、馬鹿馬鹿しいことなのであろう。

例えば、仮に旧シードゥエラー16600を購入するとして、玉数の多いFシリアルを40万円で購入するのも、希少なVシリアルを探し出して60万円で購入するのも、時計に興味のない者から見れば、同じ馬鹿馬鹿しさでしかない。もし20万円安いことだけを理由に、V番を手に入れたことを笑うのならば、それは目くそが鼻くそを笑うに等しい。実際、時計に興味がない友人には40万円だろうが60万円だろうが、時間を知るための機械にそんな金をかけているだけでどっちも同じく馬鹿だといわれた。30年前の薄汚れた時計をアンティークやヴィンテージと呼んで100万円払うのも同じことだろう。趣味の世界は究極的なまでに個人的な領域なのだ。

40代になってからロレックスに魅了され、久しぶりに希少好きの血が騒いだ。そして、これだけ広く普及するブランドを所有するにあたって、少しでも人とは違うものを身に着けたいという、理屈抜きの内なる要求に応えるには、馬鹿高い雲上物に行くか、生産の少ないレアに走るか、アンティークに行くか、それほど多くの選択肢があるわけではなく、そのいくつかの選択肢の中で自分はレアに向かったということだ。

だが、自分にとって本当に価値あるロレックスとは何であるか。そのことをずっと考えてきた。ロレ沼という言葉があるが、自分の心をきちんと分析しておかないと、それこそその泥沼にずっぽりとはまってしまう。まるで塩水を飲むように、飲めば飲むほどノドが渇くことになる。

稀少なものへの憧れと最終品番へのこだわりが混然一体となって、旧エク1、シード、グリーンサブの最終品番を手に入れることとなったのは、これまで書いてきた通りだが、希少であることと、その個体が最終品番であることは、当然ながらイコールではないということに思い至りつつあるのだ。そして自分にとって本当に価値のある希少性とは何だろうかと思い始めたのである。何度か書いてきたように、このブログは情熱や衝動や陶酔という、なかなか言葉にできないことをきちんと言葉にしていこうと思って始めたものだ。

旧型エクスプローラーⅠやグリーンサブの最終品番の価値というのは、そのモデルが絶版である以上、それが欲しい人にとっては、最終シリアルこそが最も新しいものであるという価値による高値であって、時計そのものの希少性とはまったく別物であろう。将来、もうアンティークに近くなったら、MもVもGも、もうミソもクソも(汚い表現で申し訳ない)一緒くたの値段になると予測する。西暦2023年頃に114270や16610LVの最終品番に価値があるとは思えないのだ。それは自分の行為への否定でもあるので、多少の痛みを伴う考察でもある。

今年になってから、自分の所有物の中で最も大事なロレックスはどれだろうかと考えてみた。あまり迷うことなくフルーテッドベゼル仕様のオイパペ116034とシード16600であろうか。

116034は最終品番でも何でもないが、このやや小ぶりなケースときらきらベゼル、そしてシンプルなホワイトバーと黒文字盤、これらの組み合わせによるデザインが理屈抜きで好きであり、前に書いたように自分のベストウォッチである。

シードはスポーツ系にはあまり興味がなかった自分にとって、新しい扉を意開いてくれた時計で、ロレックスという会社が威信を賭けて作ったその拘りに魅了された。スペックでは後継のディープシー116660のほうが遥かに上なのだが、自分にはあまりにもデカ過ぎる。旧シードは2007年にディスコンとなって、多くの人がM番を最終だと判断し、中には将来の高騰を見込んでM番を買い込んだ人もいたというが、極少数だけV番も発売された。そしておそらくは日本正規店には入荷しなかった(推測)ことから、市場に出てくることは滅多にない。長く生産されたこのモデルの最終品番を所有できたことは、ささやかではあっても素直にうれしいことだった。

市場に出てこないという意味では、GMTマスターⅡの16710も同様で、このモデルは、最終品番M(とZの最後半)だけはそれまでとは違う次世代ムーブメント3186の搭載が報告されており、これも個体がひじょうに少ないためにやはりかなり希少な時計といえる。旧シードも旧GMTマスターⅡも、大量に生産されたモデルであるがゆえに、最終品番への強い憧れが自分の中には間違いなくある。また3パターンのベゼルはどれもが個性的で、特にこのモデルは後継の116710のデザインがあまり好きではないだけに、いつか手に入れられれば、やっぱり素直にうれしいだろうなと思う。

まるで悟ったかのような書いているが、まったくそんなことはなく、今回の文章は結構な時間をかけながら書いていて、ずいぶんと迷走しながらもようやく自分でも少しだけ整理できるようになったばかりである。

最初期に購入したエアキング114234、オイパペ日本限定116000。未使用のまま保管状態の旧エクワン114270と旧グリーンサブ16610LV、そしてガンガン普段使いしたサブノンデイト14060Mを眺める。まだぼんやりとした感情でしかないが、リリースしてもいいかなという気持ちが初めて芽生えてきた。結構な投資ではあったものの、70%ぐらいでは売却できるはず。

本当に自分が好きだと思える2つの時計を使い回しながら、GMTマスターⅡ16710のZかMでもゆっくり探し、新たなロレックスへの旅に出るのもよいかと、そんな風に思える今日この頃である。

114270ランダムシリアル

クォークという店は、購入したことはないのだが、割と好きである。HPの造りもしっかりしているし、これだけ玉があるというのは魅力的。何度か問い合わせたこともあるのだが、対応も丁寧で、いつかここで購入してみようという気になる。ただし販売価格は割高。店の信頼度の高さや玉数の豊富さ、アフターサービスの充実度の分だろう。とにかく安く!という人には向かないかもしれない。

一点だけ苦言を呈したいのが、ここの年数表記。例えばM番でも2010年製などと表記する。これはおそらくはギャランティーに記載された購入日のことなのだろうが、2010年ならこちらはG番だと考えてしまう。そのズレは修正して欲しいと常々感じている。まあ細かいことではあるのだが。

今日(正確には昨日か)、ここのウエブサイトに旧エクスプローラーⅠのランダムが掲載されている。あまり市場に出てこないシリアルだが、価格は何と778,000円。いくら何でも高いなあというのが実感。それでも最終品番好きの自分としては、こういう新着情報には敏感に反応してしまう。ちなみに我が114270Gシリアルの購入価格は確か50万円弱だったかと。

http://ginza888.909.co.jp/2013/03/313.html

何年も前に絶版となったモデルだから、ここ最近の円安とは本来は無縁だと思うのだが、やはり相場全体が上がっているのだろうし、当然買取価格も同様なのだろう。だが旧型エクスプローラーⅠに、さすがにそこまでの価値はないだろうというのが本音。

以下、別のこと。数日前から、あるテーマについて記事を書いていて、まだ下書き保存状態なのだが、何度も推敲しながら書いているうちに、今まで意識の奥のほうに仕舞われていた自分の心理を、少しだけだが初めて探ることができて、少し考え方が変わってきている。いくつかのモデルを売ろうかという気持ちが初めて湧いてきたのだった。もう少し文章を整理してから、次回にでもアップする予定。ちょっとまだ迷走気味なので、少し時間がかかるかもしれない。

16610LVランダムシリアル

2012年の3月に14060Mを購入してからは、基本的にはそれを使い、たまに気が向けばオイパペの116034とエアキング114234を使う日が続いた。どれもがノンデイト。時計にデイト表示はあってもいいが、無くても問題はない。朝起きて、その日が何日であるかは、ものすごく意識するほうなので、日付を時計で確認することはほとんどない。

桜の季節になり、GWが過ぎて梅雨になり、やがて酷暑の夏が来て、それらの日々の時間をロレックスとともに刻むことは決して大げさではなく幸せなことであった。帰宅してからは、まずはティッシュで裏蓋とブレスの汗を取り、セーム皮で拭く。そして決まった場所に置くことが一日の終わりを意味した。大事にはしたが傷は気にしない。

帰宅は24時、就寝はだいたい26時頃、その間の2時間はPCで時計の新着情報をチェックすることが日課(晩課)となった。

最もこだわりなく購入した14060Mを最も頻繁に使用したことは皮肉ではあったが、この個体は非常に優秀で、日本正規店には特別に確かなブツが卸されているという都市伝説は事実なのではないかと思ったほどだ。

秋口までの数か月、たまに並行店に見に行ったり、ネットで知識を得たりしてはいたが、それなりに購入欲というのは落ち着いていた。ひとつには、次なる関心がGMTマスター2(16710)のM番という無い物ねだりだったこともある。この時計については随分と熱心に調べて、とても詳しくなっていたのだが、2007年絶版モデルでまったく市場には出て来ないため、さすがにこれは無理だろうとあきらめていた。

他ではまあ当然の帰結というか、廃番となった旧グリーンサブについても熱心に調べた。希少なのは、ビッグスイス、ファット4のライムベゼルというやつであるが、結構出回っていたために、それほど希少性を感じることはなかったし、ライムベゼルの黄色がかったカラーがあまり好きになれなかったことで、それならばGかランダムの最終が出てくれば欲しいかなあと。まあその程度であった。実物を見るまでは。

そうしたら発見してしまったのだ。昨年の晩秋のある日。たぶん新着情報を見逃していたのだと思う。中野の並行店のHPに相場よりも高い16610LVの新品がほぼ定価と変わらない値段で何気に掲載されていて、オッと思ったのだ。この価格はVシリアル以前ではありえない。電話したら案の定ランダムとのこと。いくら何でも高いよと思うも、その足でショップを訪問して実物を手に取ったらもう駄目。その綺麗さにやられてしまった。

いつかGMTマスター2のMシリアルが出たとき用にと、苦行ともいえる500円貯金を春から始めていて、それなりにたまっていた金を予定外のこの時計に費やしたことになる。とてもきれいな時計である。ドットも大きくて視認性は抜群だし、カラーがとても個性的。だから後悔はなどはしてしないが、それでも8ヶ月ぶりとなるこの購入は自分でも魔法にかかったかのようで、今でもこの時計を眺めるたびに苦笑いをする。ロレックスの道はどこまで続き、そして一体自分はどこへ行くのだろうかと。

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6本目は14060M サブマリーナ・ノンデイト

4本目の旧エクスプローラー114270と5本目のシードゥエラー16600を入手して困ったことが起きてしまった。これらの保護シールを剥がす気がどうしても起きないのである。希少な最終品番物を初めて手に入れ、勿体無いというよりも、保護シールを剥がして、すべての時計を使いまわす必要を感じないというか。

じゃあなぜ買ったのかと問われると、それは欲しかったからであり、今も後悔などまったくしていない。そして、今ここで書いていても何の矛盾は感じてはいない。

おそらく使ってナンボのロレックスという考え方の人には受け入れてもらえないのであろうが、逆にむしろ7本8本と複数のロレックスを持って、それらをすべて日常で使いまわすことのほうが、少なくとも自分は性に合わない気がしている。自身がコレクター気質であることは間違いなく、おそらく実用品以上の何かを時計に求めているのだろうが、まだロレ歴も浅く、自分でもよくわかってはいない。そのことを追究したいからこそ、このブログを始めたともいえる。その時には言葉にならない内なる衝動や情熱を、後から言語化することは大事なことだと思っているからだ。

ということで、いきなりスポロレ2本は保護シールをつけたままストックされてしまったのである。さらには最初のエアキングと日本限定のオイスターパーペチュアル116000もタンスの肥やしとなったため、稼働はオイパペの116034のみ。

6本目、これでしばらく打ち止めということになるのだが、気軽に普段使いできるように(我ながら苦笑)、希少でも何でもないモデルを購入。サブマリーナ・ノンデイト14060Mである。これはシードを(とりあえずは)普段使いしないと決めたゆえの選択。

サブマリーナ・ノンデイト14060Mを購入したのは、ちょうど一年前の今頃。程度の良い中古Gシリアルを35万円で手に入れた。あえて中古狙い。ファーストオーナーは正規ショップである銀座のレキシアで購入している。その値段は円安が続いてロレックスの価格が高騰している2013年の今の感覚からすればとても安価で、それ以前の5本も含めて、2011年の9月から、2012年の4月に立て続けに6本購入というのは、無謀ではありながらも感覚的にはいい時期に集中的に購入することができてラッキーだったといえる。今は異常に高くなりすぎて、以前ほどの買う気は失せている。

結果的にこの時計は自分のメインウォッチとなり、ガンガン使うことになった。ロレックスの本当の良さはこの時計が教えてくれた気がする。去年の3月から約1年という歳月をこの時計と(たまにオイパペ116034)過ごしたことになり、ああ時計とともに生き、時を刻むとはこういうことかと実感。まさしく使ってナンボのロレックスだ。でも仕舞ってナンボのロレックスでもあるのだ。

エアキングに始まり、オイパペ2本、エク1、シード、そしてサブと、この6本で、とりあえず怒涛のロレ買いは一旦はおさまったのであった。購入金額として290万円ぐらい。車一台分ぐらいの感覚か。それが高いか、安いかと言えば、そりゃ高い。高いに決まっている。だが、車も手放し、好きだった馬券もそれほど買わなくなり、他にあまり贅沢をしないがゆえに、少なくとも今は許せる。

この6本から何かが始まった。周りにロレックスを身につけている人は多いが、総じて彼らはロレックスへのこだわりなどは持っておらず、とりあえず時計はロレックスという人が多い。彼らは最新のものに買い替えることはあっても6本ものロレックスは買わないし、ストックすることもない。彼らは時計だけではなく、身につけるものや車もそれなりに高級品でかためている。いわゆるステータスとして。それぞれの人生において、ロレックスが持つステータスを必要とする人々だ。そのこと自体は何も間違ってはいない。ブランドとはそういうものだ。

だが、私はどうも彼らとは違う。ファッションやブランド品にはほとんど関心がなく、車も所有しない。仕事でもスーツではなく普段着。飛行機が嫌いなので海外旅行にも行かないし、株や先物にも手を出さない。ステータスを必要としない私が何ゆえにロレックスにはまったのか、なかなか言葉にするのは難しく、それは不器用で無様で愚かしく、そして純粋な思いである。

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在りし日のサブマリーナ・ノンデイト14060M

5本目はシードゥエラー16600

120424 シード16600-②

エク1のG番を買って間もない頃、いきなりジャックロードのHPに旧シードのV番中古がアップされた。価格は60万円越え。当時はちょっとあぶく銭があって、金のことは何とかなる状況だったので、即、店を訪問。

手に取ってみて、初めて本格的なスポロレのごつさを知る。ケース径の40mmはどうってことないが、厚みと重さはこれまでに経験したことのないもの。店員から、このモデルのブレスの6時側は5駒までしか外せないので、腕周りが細い人は時計が手首の向こう側(小指側)に落ちてしまうとの説明を受ける。これは旧型エク1のブレスも同じ。

時計そのものは、170のイタリアギャラで、裏蓋とサイドには保護シールも残っている、極めて程度のよいものではあったのだが、この時計はデカ過ぎる(正確には厚すぎる)と思って一旦購入は見送ったのだった。

翌日にはHOLDとなり、そうなると、あ~あやっぱり買っておくべきだったなあと、女々しく後悔。その3日後ぐらいだっただろうか、HOLDが解除されて、また販売中の表示になった。今度は悩むことなくその足で中野へ行って即買い。付属品はギャラと箱、それと潜水士が映っているサブマリーナの冊子もあったが、裏に2003年の表記があったから、たぶん店がサービスで付けてくれたものだろう(V番だと2008年表記)。また昔はついていたという碇や工具のセットは付属せず。

前回書いたように、何か月もこの時計について調べてきたので、愛着も深いものがあり、また実際に購入してみて、その堅牢さは想像していた以上のもので、本当にこの時計は買ってよかったと思っている。厚さとデカさは確かに慣れる。少なくとも自分は慣れた。だが自分に似合っているかどうかは?である。

エクスプローラーⅠ 114270を購入

数か月もの間、あまりにもシードゥエラーに深くはまってしまっていたため、旧エク1のことはすっかり忘れてしまっていたのだった。掲載されていたのは、かめ吉のHP。未使用で、価格はほぼ定価近かったのだが、それはG番だからだろう。

この114270は悩むことなく買った。ここで買わないと、おそらく後悔すると思ったし、希少な商品は滅多に市場に出てこないことと、ロレックスの中古市場におけるリセール・ヴァリューの高さを知ったことで、それほどのためらいはなかった。購入した瞬間に価値が激減する他の一般商品とロレックスはそこが違う。購入店舗は中野かめ吉。価格コムの評価は低いが、そんなことを感じたことはほとんどない。普通にいい店だと思う。

店に行くのがちょっと面倒だったので、WEBで注文。配送で日時指定不可となっており、さすがにこの値段の買い物でそれはないだろうと、日時は指定して、実際その通りに対応してもらったのだが、一体どういう理由で日時指定不可なのだろうか。純粋に知りたいと思う。とにかく無事に到着。付属品は、ベゼルカバーが欠損。あとは概ねOK。概ねというのは、2010年頃に生産された旧エクスプローラーにどんな付属品や冊子がつくのかよく知らないからだ。探検家が洞窟の中で立っている古くからの例の冊子はなく、EXPLORERと印字された緑の新しい冊子は付属していた。

さて、これで数か月前に吉祥寺のDUELでほろ酔いで手に取った旧エク1が自分のものになった。G番で、100ドイツのギャラ。似ているといわれる日本限定116000と並べてみるも全然似ていない。文字盤は圧倒的に116000、116034のオイパペのほうがスマート。12時の位置が王冠マークというのがよい。ブレスもさすが6桁モデルで、エク1は分が悪い。だが、この薄さ、この軽さは格別。

ちょうどこの頃、シードェウラーのことを調べていく中で、スポーツ系ロレックスにはずいぶんと詳しくなっていたのだが、海、空用のシード&サブ、GMTらと比べると、エク1を同じスポーツ系と呼ぶにはちょっと疑問がある。中途半端と言えばいいだろうか。人類が初めて8848mのエベレスト登頂に成功したことを記念して作られたことは有名な話だが、探検家や登山家といった者たちにどんな価値を提供することを意図しているのかよくわからない(たぶん自分が知らないだけなのだろうが)。

なので、自分にとってはカジュアル要素の強いドレス系の位置付けの時計なのだ。スーツでも普段着でも、どんなシーンでもOKな万能の時計。平均的な体型の日本人にはベストな時計ではないかと今でも思っている。このモデルだけはモデルチェンジ(214270)の際にサイズアップすべきではなかったと個人的には思っている。


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ドレスからスポーツへ

4本目と5本目のロレックスは旧エクスプローラーⅠ(114270)とシードゥエラー(16600)。これらをほぼ同時に購入。3本目の116034の満足度が高く、ショップを回っていろいろと探してみても、これ以上のものはなく、ドレス系はもうこれで打ち止めと決めた。次はスポロレだろうと思ったが、それまでに百万円ぐらい使ったこともあって、結果的には約半年ぐらいは最初のエアキング(114234)とこのオイスターパーペチュアル(116034)を交互に普段使いすることになる。

最初のエアキングを購入する直前まで、同時に候補にしていたのが旧エク114270だったのだが、それは前にも書いたように、自分の腕周りが細いため、小ぶりなケースのものを探していたからである。当時身に着けていたのも、ブライトリングにしては小ぶりなケース径37mmの自動巻きコルト17350であった。

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そろそろ初ロレを買おうと考えていたある土曜日、休日出勤の仕事が早めに終わり、ビールとともに遅い昼食を摂っていて、急に吉祥寺のDUELへ行こうと思い立った。店であたふたしないように銀行で金をおろして、ほろ酔いで吉祥寺へ。少し道に迷ってから店舗到着。ここは店舗というより事務所といった感じ。オーナーと思われる男性はずっと電話で話していて、女性の店員がこの酔っ払い野郎に対して丁寧に応対してくれた。感じのいい店ですここ。

初めて手に取ったエクスプローラーは、これがあのロレックスかというぐらいに控え目な時計で、その薄さと軽さに驚いたことをよく覚えている。自分のブライトリングは同じぐらいのサイズといっても厚みはそこそこあるからだ。

ギャラを見て、そこにマジックの汚い手書き文字で日付が書かれていてたじろいだ。何せヴァージンだったもので、今思えば仕方ないのだが、時計のギャランティーといえば、丁寧に印字されていると思い込んでいたのだ。それにしても買う気が失せるほどのひどい字だった。実際購入しなかった。

それが一昨年2011年の9月のこと。旧エク114270は新品で30万ちょい。2013年の今、同店の価格は56万円だから、買い時ではあったのだろう。あの時に感じた軽さと薄さは今もありありと思い出すことができ、その感覚が4本目にして、初のスポロレをこれにした最大の動機となった。それからすぐに初ロレのエアキング、オイパペ、オイパペと続いたのは、すでに書いた通り。以下はそれ以降の話。

買うなら希少なGかランダムと決めて探し始めたのが、その年2011年の12月。だがなかなか見つからない。まあ3本を短期間で購入していたから、あせることはないと、日々ネットをチェック。そうこうしている内に、あるサイトでシードゥエラー(16600)の魅力にやられてしまった。

その外国のサイト、今ではたどり着くことはできなくなってしまったのだが、そこでロレックスにとって技術の結晶はシードにこそ注がれたと書かれていて、その歴史、時計職人のこだわりと意地を知る。人間が絶対に潜ることのない深海においても壊れることのない時計シードゥエラー。それがどれだけゴツくて、自分に合わなかろうが、理屈抜きで一本所有したくなったのだった。もちろん最終V品番を。

これがやはり売っていない。その頃は全国のショップ70店舗ほどのHPをブックマークして、仕事から帰ったあと(
それはほぼ毎晩24時過ぎなのだが)、毎晩PCでチェックした。同時にシードについての知識も得てゆき、スポーツ系ロレックスの魅力にもやられていったのだった。

ある夜、見つけた。だがそれはシードではなく、旧エクスプローラーのG番だった。

16700 A番他

ここまで3回更新して、最初のロレックスから3本目までを書いた。一旦休憩。これから時々、時計ショップでの新着情報の中で個人的に気になったものをつらつらと書いていこうと思う。あくまで個人的興味の範疇であるがゆえに、当然好みのモデルに偏ることになると思われる。なおショップとの利害は一切ない。今日はその一回目。

先々週ぐらいにGMT(ショップ名)のHPにアップされたシードゥエラー16600。希少V番。委託品のようなのだが、惜しいことに未使用品ではないらしく、そうであれば798,000円という値付けはちょっと高いかと。698,000円あたりが適価ではないだろうか。ただV番は滅多に出てこないので、状態がよければ行くのも手かもしれない。

http://www.gmt-j.com/item/itemDetail/?mapCode=5000006574234


次はGMTマスターⅠ16700の最終A番。この画面だけだと状態はベゼルの退色以外はまったく確認できないのが痛い。だが、ひと頃と比べると、16700A番の希少性の価値は薄れてきているのではないだろうか。ロレ歴が新しいため、確かなことは言えないのだが。個人的には更に古い1675は一度は手にしてみたい。チェ・ゲバラが愛用していたモデル。

http://www.sole-net.com/index.htm


先週まで、DUELのHPで、GMTマスターⅡ16710のM番が1,799,000円で出ていた。すさまじい値付け。今は時価表記なので、あえてリンクは貼らない。

はからずも、最終品番物ばかりの記載となってしまった。やはりそこに魅かれ、そしてまだその呪縛の中にいるということなのだろう。

my best watch

116000と同じ黒の文字盤でホワイトバー、そしてベゼルがWGのタイプである116034を最初に意識したのは何がきっかけだったか、今は明確には思い出せないのだが、最初にロレックスを購入した宝石広場にこの時計を探してくれるように依頼をし、それからというもの日々メールをチェックしていたことを思い出す。ジャックロードのHPでは「取り寄せ」となっていて電話をするも、これは難しいとの返答。

前の116000がネットの中でひじょうに深いところまで潜っていって、奇跡的に新品として見つけただけに、今度もどこかにあるだろうと思ったが、これはひじょうに甘かった。おそらく生産数そのものがとても少ないのではないかと推測され、見つけ出すことができたのは中古3点のみ。

コメ兵、質屋の大黒屋、大阪のこれも質屋のような店。コメ兵は行っていないが、新宿の大黒屋は現物を見に行って、実際に品物を手に取った。バックルの裏側が黒く汚れていて、店の人が拭いてくれたがどうにも取れることができずに、店員さんも首をひねっていた。

大阪の質屋は大阪出張のついでに店の近くまで行ったが、梅田の風俗街のど真ん中、雑居ビルの2階。HP上で、研磨済みと書いてあるくせに“新品”と表示していることに不信感を持っていたこともあって、この店の外観を見てさすがに入る気が失せた。

宝石広場からメールで探すことができなかったと連絡があり、これは駄目かとあきらめかけていた矢先、毎日チェックを入れていた店のHPにこの個体がアップされた。名古屋のジュピター宝飾。メールで即買い。ちなみに、それ以来今日まで、このモデルの新品が売られたことは、自分が知る限りは一度もない。

届いたブツは、ベゼル以外は116000とまったく同じだが、このベゼルの輝きによって、まったく違う個性を発揮していて、今日まで最も気に入っている、我がベスト・オブ・ロレックスである。

フルーテッドベゼルは、ジュビリーブレスには合うが、オイスターブレスは合わないという意見もあり、デイトジャストなどを見ていると確かにそうだなあと同意しつつも、この116034においては何の違和感もない。異端ではあろうが、オイスターパーペチュアルのフルーテッド&オイスターブレスは自分にとっては最高の組み合わせである。3個目にして、早くもなのか、ようやくなのか分からないが、生涯手放さないであろうモデルを手にすることができたのは幸運だった。

それとこの個体のギャランティーは、出荷国表示のない、そこそこめずらしいアメリカンギャラ。それもまたうれしく。こんにちまで、この時計に飽きたことは一度もない。

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116000日本限定

初ロレの前まで時計は右腕につけていて、エアキングも最初はそうしていたのだが、自販機や郵便ポストに手を突っ込むたびにキズをつけそうになり、仕方なく左腕に。

購入後も毎晩時計店をチェックする習慣は何も変わらず、いや、むしろ「お気に入り」に登録するショップの数は毎週増えていったのだった。ロレ沼に足首が浸かっているようなイメージ。

ある日、ネットの記事でオイスターパーペチュアルに日本限定の文字盤があることを知る。116000の黒文字番、ホワイトバー、生産数500とも600ともいわれているモデル。希少好きな私が反応しないわけがなく、その日から懸命に探す日々が続いた。116000は2007年のモデル、これを探したのは2011年の夏だから、必然的に中古かデッドストックを探すしかない。この時期にネットでの我が検索力は飛躍的に進歩した。小文字のマイナスをつけて、不要なサイトはどんどん排除していく。価格com、rakutenなどは検索には邪魔。スーパーコピーや激安、レプリカというワードも飛ばすと楽。

結論から述べると、このモデルを新品未使用で入手した。だが、今なら絶対にこの時計は買わない。どうにもドレス系ステンレスの“のっぺり感”が自分は駄目みたいだ。まあそれも(若くはないが)若気の至りということで。

この時計は購入からしばらくそのままにしていたが、「ロレックスなんて使ってなんぼだろう」と、ある晩、酔っ払いついでに保護シールをはがして、自ら駒調整までしてしまった。今では猛烈に後悔している。使わないのであれば、デッドストックのまま売却すべきで、あまりにももったない所作だった。もちろん、買ったこと自体がもったいないというツッコミは無しで(苦笑)。結局駒も元のフル駒に戻して、それ以来約1年半、某隠し場所で眠ったまま。

それと裏蓋の日本ロレックスのシール(緑と金の例のやつ)を剥がすのにとても苦労した。何でこんなもん貼るのだと、毒づきながら小一時間はかかった。特殊な液体を入手して取り払ったのだが、それが何だったのかは覚えていない。

116000.jpg

この個体はおそらくは買取に出しても中古としては30万円もつかないのではないかと推測する。デッドストックなら30後半ぐらいか。あと10年もしたら、もう少し変化するかもしれないが、今はこんなところではないかと。ということで、2個目のロレックスはちょっと苦い思い出。

旧型エクスプローラーⅠに似ているというが、両方持つ身としては全然似ていない。別物。元々オイスターパーペチュアルは文字盤はシンプルで格好いいのだが、ちょっと中途半端な位置づけと認識していて、ドレス系にしては個性に乏しいというか。それと繰り返しになるが、やはりステンレスののっぺり感が自分はどうしても駄目みたい。ただしブレスはさすが6桁モデルの堅牢性を有していて、5桁モデルのチャラチャラした軽さとは雲泥の差。

だが、この経験が、同じ黒文字盤のフルーテッドベゼル116034へとつながっていく。それは次回ということで。

最初に買ったロレックス

仕事が少々たてこんでしまい、当分の間は更新が出来そうもないため、最初はまた休載させてもらおうかと考えた。だが、いや待てよ、このブログはもうスタートしてから3年以上の歳月が流れており、ここで振り返ってみても良いのではないかと、勝手に考えたわけである。いくつかを読み返してみると、価格の差異など中々おもしろかったりもする。というわけでテレビでいう再放送。怠慢で誠に恐縮だが、しばらくはリバイバルアップとさせていただく。その代わりに1日か2日ペースでアップしていくこととするが、全部再掲すると200日以上かかってしまうので、適当に間引きしながら進んでいくこととする。

では以下より。記念の第1回目の記事である。


40代にしてロレックスにはまってしまい、仕事を終え帰宅してから(それはだいたいは深夜なのだが)、ひと風呂浴びて寝るまでの1~2時間、毎晩毎晩ネットで時計ショップの新入荷情報や楽天ショップの新着をチェック。そんな日がここ数年続いており、完全に遅咲きの時計オタ、ロレオタと化してしまった。これだけ好きなのだから、少しずつ文章にして、日々思ったことや目にしたことを残しておくことにした。

ブログという形で公開にしたのは、それなりの緊張感を持ちたかったからで、事実見ず知らずの他人が読むであろうことは意識するが、このブログは極めて個人的なつぶやきの場でしかなく、それ以上の意味や意義はない。書くのは仕事が終わってからの深夜に推敲もせずにダラダラと書くであろうから、拙いものになるであろうことを最初に書いておきたい。だいたい毎晩酒飲んでるし。

ロレックスを最初に買ったのは2011年の秋。それまでも趣味として何十個もの時計を所有していたが、ロレックスだけはあえて避けていた。買おうと思ったきっかけは、ちょっとここでは書けない個人的な事情。何か思い切ったものを買おうと決め、考えに考えたあげくの結論がロレックスだったことは我ながらチープだと思ったが、調べていくうちにどっぷりとはまっていくことになった。その没頭した時間が自分を救ってくれたこともありがたかった。

最初の購入まで3ヶ月間ぐらいだったと思うが、まあ自分でもよく調べたもので、ネットや雑誌で知識を得てゆき、いろいろなショップも見て回り、所有していないくせに結構なロレ通になったのであった。また、いろいろなシーンで人の袖口を意識するようになると、至るところにロレックスを目にすることが多く、こんなにもたくさんの人が高額な時計をしている事実に驚く。それは電車内や街角での見ず知らずの人々にとどまらず、社内や仕事関係の知り合いも結構身につけていることを改めて知ったのであった。そうなると、あまり被りたくないなあという思いが強くなり、できるだけ希少なものからスタートしようと決めたが、この“希少性”はそれから数年経った今も自分の購買基準の重要なファクターになっている。

最初に買ったロレックスは同社最古のペットネームを持つエアキングである。エアキングだった理由はシンプルで、自分の腕が細いから。体型はごく平均的な日本人のそれだが、手首は16cmあるかないか。なので今でもデカ厚時計は好きではない。しかもこのロレデビューは40代、シンプルなドレス系から入っていったことは自然だろうと今は思う。ロレックスの廉価モデルとして馬鹿にする者もいるようだが、そういうことを気にする必要はない。他人の評価など下らないことだ。誰もが信じる道を行けばよい。何度か中野や渋谷の並行ショップに行って、ケース越しに眺め、買うのはやはりエアキングと決めた。

通常のステンレスの114200ではなく、WGフルーテッドベゼルの114234を探したのは、上で書いたように少しでも人とかぶりたくなかったのと、ネットの画像で見たあのキラキラ感にやられたからなのだが、これがなかなか見つからない。色々な時計ショップにメールで問い合わせをするも芳しくない結果が続いたのだが、この時期のことが自分をロレ沼に引きずりこんだ気がする。楽しいのだ。買うことよりも、探しているときのほうが何倍も楽しい。旅が、そのものよりも、出発前にあれこれ考えたり準備したりしている時期のほうが楽しいのと似ている。

ある日、渋谷の宝石広場のHPに114234の白文字盤が新着アップされていたので、仕事の合間に見に行ったのだった。駅から東急本店に向かう通りの右側、中もシックな良い店。そこでお目当ての時計114234とショウケース越しに眺めて初のご対面。思っていた通りの外観。結局、その週末にその時計を買った。368,000円。ギャラはドイツ。店員が「100なのでイタリアかドイツです」などと適当なことを言ったことはお愛嬌。こちらはこの数か月でロレの知識はそれなりだったので、おいおいと思ったがまあ黙って大人の対応。

もしロレックス出荷国クイズ選手権でもあれば結構勝ち抜けるほどの知識はあった。「100ドイツ」「110フランス」「208ギリシャ」「413韓国」「780ブラジル」「410ジャパン」「888香港」「170イタリア」「150スペイン」てな具合。まあ実社会ではほとんど役に立たない。

帰宅して、箱から取り出して眺めた。自分の元へやってきたそれはキラキラ光っていて、チチチチチと自動巻き特有の時を刻んでいる。やはり感動的で、幸福感に近い感覚すら抱いた。小ぶりで迫力はないけれども。それが私のロレックスとの最初の出会い。腕につけて理解した。これは時間を知るための道具ではないと。では何だと問われてもなかなか上手い答えをここで記すことはできないし、多分まだ自分でもわかっていない。このエアキングに始まって、今では複数のロレックスを所有しているが、自分をここまでひきつけるこのモノたちは一体何なのか、このブログはそれを探すためのものなのかもしれない、などと思ったりもしている。

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