げに恐ろしきものは

時計を下取りに出すとき、身分証明書を提出するが、前にロレックスを3個いっぺんに下取りに出したとき、店員さんに「家人に内緒だからダイレクトメールとか送らないで」と冗談めかしく言ったところ、「え?内緒?この時計たちは一体どこに保管されていたんですか?」と驚かれたことがある。

私は現在6個のロレックスを所有しているが、家にあるのはふたつ。後は知り合いの会社の金庫に置かせてもらっている。最初にロレックスを買ったとき、奥さんには堂々とこう言った。「ロレックスをもらった」と。「へええ、よかったね」。2個目のときも「ロレックスをもらった」と言った。「気前のいい人がいるのね」。いやいや、そんな人はこの世にそうそういない。長く生きてきてそんなうれしい目にあったことは一度もないし、これからも絶対にない。世間知らずにも程があるが、さすがに3個目ももらったとは言えず、別の場所に隠した保管したということだ。

一体人はどうしているのだろうと気になることがある。ロレックスを9個所有する私の友人は全部出張先のタイで5千円で買ったパチ物だと言い張っている。ニセロレックスは俺の趣味だと。実際はその100倍ぐらいの金で本物を買っているわけだ。ディープシーを買ったとき、女房殿に「偽物にしては立派な造りね」と言われてドキドキしたそうだ。

冒頭の店員さんは私の説明を聞いた後で、「実は私も自分の時計を車の中に隠しておいたところ、車上荒らしにあってデイトナを盗まれた経験があります」と泣ける話をしてくれた。時計屋に勤務しているのだから、デイトナぐらいよいではないかと思うが、いやいや、それぞれに深い家庭の事情というものがあるに違いない。

なぜに男はこうも女に頭が上がらないのだろう。男の中の男のウォッチ、44mmデカ厚ディープシーとか言っても、女房にコソコソでは時計も泣こうというもの。旦那が何を買おうが、女房殿がどんなブランドを収集しようがお互いにまったく気にならないぐらいの超富裕層ならともかく、中産階級のロレックスはなかなか難しい。

私が尊敬するある老人、齢70にしてたいへんな見識を持った方なのだが、その人はかつて真剣な顔で、当時まだ30代だった私にこう言った。「げに恐ろしきものは女なり」。

ついでに昔みた外国の風刺のひとこま漫画。気が狂った男が街を歩いている。そして吹き出しにはこう書いてある。「やっと女というものがわかった!」と。

そうそう、最後に書いておく。先日奥さんにこう言われた 「ロレックスくれた人に私にも頂戴と言っておいて~」と。ギクっ!ドキっ!!もしかして見透かされてる?

まったくもって、げに恐ろしきものは女なり、である。(掲載期間限定記事) こそっと解除。
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情報

最近ここのブログを「ロレックス出荷国」「ロレックス 裏蓋開ける」等のキーワードで訪れる人が多くて、こんなブログでも多少は人の役に立ててると思うとちょっとうれしい。以前、初めて16710をOHに出した際、見積り書に16710Tと記載されていたのだが、そのTの意味がどうしてもわからなかった。それで、ネットで数日調べまくったら、すごく古い2chの記事で、ある人が品番の後ろのTはラグの横穴無しモデルに付くのだと書いてくれていて、その意味を知ることができた。その時は素直にうれしかった。ありがたいと思った。そんな思いがこのブログのベースに多少はある。

だが、私の場合、もう一歩、そのTは何の略かを知りたくなる。それについてはいまだに不明のまま。以前記事にした16710A、16710Bも同様。ロレックスフォーラムで、AはCOKE、BはPEPSIカラーだという記述によって、その意味はわかったのだが、何の略なのかはわからないままである。前々回記事の、ギャランティー裏のラベルの違いも同質。ロレックスに勤務する人とお知り合いになりたいと心底思う。

ロレックスが好きな人は世界中にたくさんいると思うのだが、意外とそういうことに触れてくれているHPやブログは少ない。もちろん知ったからといって、生活の何の足しにもならないのだから、そこで思考をとどめればいいのだが、私の場合はどうにも知りたくなってしまう。あまり認めたくないし、そんな風にこれまで思ったことがなかったのだが、私はオタッキーな資質充分なのであろう。こんな私がアンティークにはまると正にドツボである。絶対に避けなければならない。発売初年度(1963年製)のミントな1016が実は欲しいなど絶対に思ってはならない。

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久々の新着情報

週明けの今日(正確には昨日)、業務時間中にショップさんから新着メールが。早い時間だったので時間的には珍しく、どれどれとトイレへ行くときに移動しながら拝見。一応私用でスマホを見るときは、会社のwifiをオフにすることにしている。まあささやかなけじめということで。

ライジングタイムさんの新着情報だったのだが、60万円台前半のこのシードM番はちょっといいかなと。程度も良さそうだし付属品もほぼ揃っている。何よりもM番なのに、日ロレのOHを済ませているあたりの好感度は高い。考えてみると、M番は2007年製なので7年が経過しており、OHに出していてもおかしくはないのだが…。めずらしくピンと来た個体だったので備忘録としてちょっと記載しておきたい。OHに出すと最低でも5万円ぐらいはかかるので、この価格は悪くない(と私は思う)。⇒シードゥエラー16600

最近はネットで情報を集めることはさぼりがちだったので、今晩は帰宅後に酒を飲みながら久々に回ってみたが、5桁の出物は相変わらず少ないようで、しかもGMTをはじめ値段も高値安定の模様。当分はこんな感じが続くのだろうと。今回のようにメールで情報をもらうと、やはり見には行くので、メルマガで顧客を取り込むというのは絶対にアリだと思う。

個人的には欲しい欲しい病は随分とおさまっており、最近はシードと旧エクワンをオンに、GMTをオフに使用、これで楽しんでいる。

ebayにて

先日、ebayで珍しくGMTマスターⅡ16710M番が出品されているのを発見した。このタマは今や滅多に売りに出ることがなく、それはショップだろうとオークションだろうと、日本だろうと海外だろうと同じ。なので、すぐさまウオッチリストに入れて、USA以外には配送不可と書いているセラーに、こちらは日本だが駄目かの質問をしたところ、2500ドル以上は関税の手続きが面倒なので不可と返信があった。オークション終了の4日ぐらい前のその時点で4000ドルぐらいだったのでちょっと悩んだのだ。うまくいって6000ドルぐらいで落とせたらラッキーだと。ちなみにギャラ付きの美品。残された手段は輸入代行に依頼するかどうか。手数料はだいたい7~10%ぐらいである。

翌朝目覚めると、すでに6000ドル越え。やめたやめたとすぐに気持ちを切り替える。結局昨日終了した最終落札価格は9551ドル、日本円で997,800円。日本もアメリカも同じような状況だということである。

話は変わる。今日の更新は(も)久々の割に大した内容ではない。先日、ヤフオクでGMTマスターのPEPSIベゼルを格安で落札。正確に言うと、ベゼルインサートか。本日届いたのだが、とてもきれいな個体ですごくうれしかったので書いておきたい。ショップさんの好意でいただいたのと併せて、合計で4個目のベゼル所有。この意味のない行為に我ながら苦笑。本当にシードとGMTが好きだねアンタ。

今日はこんなところで。

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ebayに出品されたGMTマスターⅡ

500円玉貯金と114270

あまりブログで売り買いのことはリアルに書かないことにしたのだが、この時計のことは記事にしておく。昨年末に友人から旧エクスプローラー114270G番を譲ってもらった。そのことは前にも書いたように、全額500円玉貯金による支払いである。我ながらよくがんばったものだと思う。700枚である。実感としては、半端ではない道のりであった。ほぼすべての買い物がプラス500円という感覚。800円のランチは千円札&300円で500円玉を釣りでもらう。文庫本も缶ジュースも全部そんな感じ。例えば飲みに行って6800円だったとしよう。普通なら7000円か10,000円を出して釣りをもらうが、それだと駄目で、私の場合は10,300円を出すのだ。これは変な人であり、事実怪訝な顔をされることも多いが、釣銭を出すときに店員さんが納得の顔をしてくれることが可笑しかった。釣りは常にシンプルなのである。3500円とか。

少なくともこの貯金を始めてからの1年2ヶ月、私は1度しか500円玉は使わなかった。打ち上げの後の帰り道で、酔っぱらって酔っぱらって、どうしてもポカリスェットが飲みたくてヘロヘロになって自販機に行ったところ、財布の中には万札と500円玉しかなく、クソーとうめきながらとうとう信念を曲げてしまった。11月頃の話。誓ってその一度だけ。

この苦行を通じて学んだことがある。まず、500円玉は重い。札入れの小銭ポケットに常に7~8枚の500円玉が入っていることが多く、常にジーンズの尻ポケットに財布を入れるため、空腹時にはズボンがずり下がりそうになるほどであった。次に、暗算力が増す。コンビニで894円ですといわれたら即座に1394円という数字を導かなければならない。1円玉がないときに1390円を出したら駄目、釣りは496円とまったく意味がなくなる。そういうときは切り上げで1400円を出さなければならず、そうであれば506円となる。これはちょっと早いがボケ防止にも役立ったはずである。最後に、ロレックスは高い。それは実感、いや痛感した。安く譲ってもらって700枚でこの苦労、もしサブデイトを正規ショップで買うなら1600枚、狂気の沙汰である。

少しは時計のことも書かねば。出荷国はイタリア。シリアルはGの0番から始まる。友人はほとんど使っていなかったらしく、傷も少なく、竜頭の巻き上げも軽い。OH歴はなし。ケース径36mmというサイズは私の体型や腕周りにはほぼジャストフィットであり、例のごとくブレスを逆付けしたので6時側5駒のストレスもない。とにかく薄くて軽い。このシンプルさなら服装もシーンも選ばない。私の所有の中ではシードの対極に位置するモデルとなる。

普段からシードを絶賛し、その気持ちはもはや愛に近いと思っているが、実は自分に似合うとは思っていない。シードは自分の上へいくモデルというか。そういう意味では、旧エクワンはもっとカジュアルな位置づけ。シンプルで気軽でフレンドリーな時計として所有しておきたかった。またその欲しいという我が欲望も渇望するようなものではなく、まるでこの時計のように普通にシンプルに淡々としたものだったことも付け加えておく。

どんどんロレックスが大型に、あるいは質実剛健に進化していることを鑑みると、これもまた古き時代の時計といえるのかもしれない。預貯金からポンと買うのではなく、1年2ヶ月に渡る苦行のような500円玉貯金で手に入れたロレックス。大事にしないわけがないなと。今日はこんなところです。

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古き良き時代の最強時計

今日はシードゥエラー16600について。この時計は最高である。いろいろと買ってきたが、これほど満足度の高い時計はない。少なくとも私にとっては。

シードゥエラーはちょっと他とはモノが違う。だが、その“どう違うか”を文章で表現するのはとても難しい。

シード以外では、これまで私はGMTマスターⅡ、エアキング、サブノンデイト、旧エクスプローラーⅠ、オイスターパーペチュアルなどを所有してきたが、それらはどれもがシンプルで重量も軽く、装着していることをあまり感じさせない大きさとサイズを持つ。基本的に私はそういう時計が好みであり、デカい時計は苦手。エクスプローラーⅠなどは新旧でたった3mm違いなのに、私は断然旧型派である。34mmのエアキングもつけていて小さ過ぎるなど思ったことは一度もなく、実際5桁エアキングは今でも欲しいモデルのひとつである。

それでも、いくつも所有する時計の中で、最もゴツいシードを日々愛用しているという、この矛盾をどう説明すればよいのだろうか。その表現し難い部分が、すなわち私にとってのシードの魅力なのであるが。

先ほどデカい時計は好きではないと書いた。そう、イメージとは違って、シードはサイズ径だけだと40mmを切っているので決してデカい時計ではない。ただ厚みが上に挙げたモデルとは違う。重くて分厚い。それらは私の腕でしっかりと主張する。俺はシードゥエラーだと。しかも最高にして絶妙のバランスで。

だが、その重さにしても、実は現行のサブデイト116610LNよりもシードは軽いのだ。知り合いが現行のサブデイトを持っていて計らせてもらったので間違いない。しかも、どうひいき目に見ても作りの良さや質感はそちらのほうが上である。更に言えば、ご承知のように、この上にはディープシーという、よりハイスペックなモデルがあり、サイズも重量も厚みもスーパー横綱級である。

5桁から6桁へと移行したスポロレの最大の違いは、大きく派手になったこと、より作りがしっかり質実剛健になったことだと認識しており、逆にいえば5桁までのロレックスにはどこかチャチさというか軽さがあったと思う。そういう意味では、シードはあくまでも古き良き5桁時代におけるハイスペック機種であり、当時は最も武骨で男っぽい時計だったものの、今となっては、もはや時代遅れの時計なのであろう。

ロレックスは進化したのだ。それは造りだけではなく、ここで何度も書いてきたように戦略的にも。21世紀に比喩的な意味で世界の地図は変わる。そのためにロレックスは変わっていこうとしているのだ。よりデカく華美に。よりハイスペックに、より豪華に。そしてより高価に。

結局のところ、進化を目指すロレックスというブランドを追いかけることをやめた私自身のスタンスと時代遅れのシードゥエラーに、無意識レベルでの相関関係がありそうだが、それがただのこじつけなのかどうかは、またゆっくりと検証していきたい。何度も書いてきたように、もし自分が今20代か30代だったならば、現行を追いかけたに違いない。だが、もう50の大台に乗ったので、ここまできたら、古くとも良き時代だった5桁ロレックスを愛用していけばいいかと。遅れてきたロレックス愛好者として。そんな私にとって最強のロレックスがシードゥエラー16600なのかなというのが今日の結論。

補足を最後に。私は職場でスーツを着用しない。夏はジーンズにシャツ、冬はその上にパーカーを着て仕事をしており、早い話が常にラフな恰好でいるのと、気持ちは若く持ち仕事もまだまだアグレッシブでいたいので、今はドレス系よりもスポロレ。もし大金持ちになったら、違うブランドへ行く(なれないだろうが)。ロレックスは地を這うワーカーのための最強時計だと思っているので。シードを励みに今年もがんばりたい。明日も明後日も仕事である。

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