ノンポリッシュ1019

デイトナ記事の前につなぎを。

先日onomaxさんに出ていたミルガウス1019。あれはよかった。奇跡的な一品だったのではないかと。だいたい1019を狙っている人など、そう多くはないだろうから、大抵の人にとっては「ふ~ん」程度だったと思うが、1019に魅かれ、相当に調べつくした私にとっては、あれは超絶なまでの個体である。

1979年のアンティーク品で使用歴極少、磨き無し、100番スイスのギャラと陰気なブックレット付き。

もちろん280万円の時計を買うだけの財力は私にはないので悔しかったということはないが、もし資金を準備して探し回っていて、あれを発見し、HOLDであることを知ったのなら、相当に気落ちしただろうと思う。お店のブログを読むと、HPにアップした20分後にHOLDとのこと。無理だなあ。PCに貼りついてでもいない限りは無理だ。

ちょっとここで1019の200万円を軽く凌駕する相場について書いておく。私はこの時計が好きだが、かといって200万円を超えるような価値は見い出してはいない。価格のことは関係なく、私はこのモデルのデザインに魅かれているだけで、私の相場と世間の相場に最も乖離があるモデルのひとつ。なので、私がこの時計を手に入れることはたぶんないと思っているし、決して強がりではなく、資金があっても私は買わなかったはず。ギャラも付属品も満足になく、バリバリに磨かれた本体オンリーでも250万円が平均の世間の相場というものから計るとこの280万円は安かったという意味。補足までに記しておく。

何か月か前に、ある個体(1019)を店舗で手に取らせてもらったことがある。そのときにちょっとアレ?と思った感覚があって、上手く言えないのだが、たぶん相当な研磨痩せを感じ取ったのだと思う。その後で、結果的に即売れした未研磨の1019を銀座のクォークさんで拝見する機会に恵まれ、そのぶっくり太ったケースに驚き、逆に研磨というもののすさまじさを思い知ったのだった。

実は私は今は以前ほど未研磨にはこだわってはいない。ある程度は許容していかないとと思っている。だが、所詮研磨とは、付いた傷と同じ深さだけケースを削って傷をわからなくしてしまうものであり、古い時計で3度4度と繰り返していけば、当然感覚的にわかってしまうほどに痩せてしまうもの。いくつかのアンティークウォッチを手に取った際のあの違和感は覚えこんでおきたい。

今回のは前所有者がデッドで購入してほぼ使わなかったとのこと。35年前の貴重な、そのまんまのmilgauss1019であり、購入した方にはおめでとうと、会ったことはないが、1019好きの端くれとして申し述べたい。売れる前に一度現物を拝見しておきたかったとは思うが、、もし何かの間違いで私が買ったなら、果たしてこのmint品を普段使い出来たかどうかは大いに疑問である。いや無理だろう。はっきり無理だろうなと思う。

たぶん永遠に所有することのない時計。でもそういうのも悪くない。手の届かない時計への思いが自分の胸の中にずっとあるというのもいいことだ。
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