忙しい

忙しい忙しいを連発する人はろくなものではない。以前ある出版社に出入りしていた頃、そこの編集長さんがいつも「忙しい忙しい」を口にするのだが、訪問するたびに私を地下の喫茶店に連れていき、2時間ぐらいおしゃべりをするのである。私はどうしても決めたい企画があったので、毎週のように訪れ、そのたびに「忙しくてさあ、参っちゃうよ」と言われながら、彼の雑談を聞き続けた。最近見たテレビの話、好きなミュージシャンや映画、飼っている犬、おいしいお店など実に多岐に渡るのだが、「ひまでしょう?あなた」、この言葉が何度出そうになったことか。忙しいを連発する人はまったくろくなもんじゃない。

で、私…。私は忙しいのである(笑)。もうすぐお盆であり、私は久々に週末帰省をする予定だが、本当に行けるのか疑わしい。だが書いたように、忙しいなどろくなもんじゃない。多分私の段取りが悪かったり、能力が足りなかったり、そういう側面もあるに違いなく、忸怩たる思いである。それでも帰省前に更新ぐらいはしようと机に向かったが、今日も大したネタはない。やっつけ仕事のやっと8月最初の更新。

昔27個もの安物時計を持っていたことはここでも何度か書いた。そのほとんどは売ったり、他人にあげたり、捨てたりしたのだが、その27個の内、半分近くはタグホイヤーだったかと記憶する。S/ELシリーズが好きだったのだ(S/ELとはスポーツ&エレガンスの略)。あの小ぶりでスポーティーなところが。タグが付く前のホイヤーの時計やら、ちょっとしたタグホイヤーオタクだったかもしれない。

タグホイヤーにはロレックスのような質実剛健なところは欠片もない。手軽でスポーティ、そして少しおしゃれな時計、30代で金がなかった私にはこれでも身分不相応だと感じていた。その中で最も思い出深かったのが、ボーイズサイズの自動巻き。コレクションの中では高い部類の時計だったことは間違いない。これはある人からプレゼントされ、何年にも渡って大事に使っていたのだが、ある日、水洗いでリュウズをきちんと閉めていなかったのか浸水し、不動となってしまったのだった。それであっさりと捨ててしまったのが10年ぐらい前のこと。なぜあっさりと捨ててしまったのかについて、理由はあるのだが書くのが面倒くさいので省略。長く使ったので愛着があったのか、たまに思い出しては、勿体なかったなあと。自動巻きのイロハはこの時計で知った。カチカチと秒ごとではなく、ジジジジジと動く針に魅せられず~っと眺めていたことを思い出す。

先日、帰宅したらダイニングテーブルの上にその水没タグホイヤーが。えええ???!女房殿いわく「戸だなを整理していたら出てきた」。昔の友との再会のように、ちょっとグッとくるわけで、ああやっぱり時計は相棒なんだなあと改めて思った次第。この時計との多くのシーンがパア~~とよみがえってくる。数少ない海外旅行(2回しかない)のグアムでホテルの従業員のお兄ちゃんから「nice watch」と言われたなあとか他愛もないこと。試しに竜頭を巻いてみると重いこと重いこと。浸水のあと10年放置であるから仕方ない。だが驚くなかれ、動いたのである。時計は偉大であるなとちょっと感動。

都内のリペア専門店にOHに出す。幸いほぼ部品交換は無しでOKとのことで、料金は約3万円也。約1ヶ月かかって先日きれいになって帰ってきた。帰ってきたのだが、なぜか女房殿の腕に。おいおい、う~む、でもまあいいか。そして数日後「壊れたみたい。動かなくなっちゃった」と。「いやいや自動巻きはね、使わないと」云々。「へええ、そうなんだ」、ジーコジーコ。という訳で毎日彼女の腕で時刻を刻んでいる。

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で、思い切って、「俺さあ、また欲しいロレックスあるんだよねえ」と何気なく。「500円玉も結構貯まったし」。そうすると娘が飛んできて、「どんなやつ?どんなやつ?」と。「まあこれなんだけど」と、画像検索である時計を見せる。「うわあ、格好いい~、ママ見て!、パパにしてはめずらしく恰好いいよ」。「あっ、これ恰好いいかも」。このタイミングしかない!と天啓が。「じゃあ思い切ってそれ買うかなあ」などと白々しく(実は先日すでに買ってしまっている)。台風直撃の大荒れの海でサーフィンをしているような気分。その時計の話は今度また来月にでも。来月・・・?、いやいや忙しくって(笑)。

週末は帰省の予定。休める方はどうぞ良いお盆休みを!働く人は良い仕事を!
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