114270の駒数、その他について

相変わらず114270についての調べものでここを訪れる人が多い。このブログで冗談半分にキムタク効果?などと書いてきたが、実際にはスポロレの多くが中古でも軽く50オーバーしてしまう中で、まだ50万円以下で買えることがエクスプローラー人気の要因かもしれない。そう、ロレックスは昔からちょっと無理をすれば手の届く正しきブランドであった。エクワン、エクツー万歳。新型シードが100万円、GMTペプシが400万円近いなど何かの悪い冗談のようである。

「214270との比較」、「ブレス駒数」、「36mmは小さいか」、などという検索ワードが多い。私がこのブログを続けているいくつかある理由のひとつは、かつて私が恩恵を受けたように、これからロレックスのことを深く知ろうとする人の一助になればよいなという思いがあるから。ロレックスブログには購入報告や写真メインの記事が多く、意外と時計の細かいディテールに触れているブログやアーカイヴ化している所は少なくて、当時は苦労した思いがある。大それたことは考えてはいないが、こんなブログでも何らか人の役に立てるのならば、ダラダラと長い文章を書く甲斐が少しはあろうというもの。

さて、その旧エクワン114270。色々と使ってきて、気持ちの変化も多々あったが、私は手持ちの中でこの114270だけは将来に渡っても手放さないと決めている。そんな私からの注意点(笑)。古くからこのブログを読んでいただいている方には繰り言になるが、更新も100を超えて、新しい訪問者たちも最初から全部は読んでいられないだろうからご容赦を。このモデルはブレスに問題がある。といっても6桁に比べたら中空でちゃらいということではない。114270の6時側の駒が5つまでしか減らせられないため、バランスがとても悪い。駒調整は一切しなくても大丈夫というぶっとい腕の人にはよいが、36mmのこの時計を選ぶ人は比較的腕が細いのではないかと危惧してのこと。クラスプが手首の内側に来た際に、6時側に5つの駒だと長すぎて時計が手首の向こう側に流れることになる。これは旧シードゥエラー16600も同様である。元々コロンとしてバランスが悪いので、こちらの方が重大問題(サブは4駒半でほぼ問題無し)。

これを根本的に解決するには駒カットしかない。6時側から5つめ4つめの外せない駒を切断して外してしまうという大手術である。これだと収まりは良くなる。事実、エクワンやシード5桁では、たま~にだが6時側が4つしかないものが、その記述無しに中古で売られている。意外と気づかない盲点だが、これは一度やると絶対に元には戻せない。

私はこれまでブレス駒調整、ブレス外し、ベゼル交換、裏蓋開封まで大胆にやってきたが、さすがに後戻りの出来ない駒カットには抵抗があり手を染めてはいない。いや後戻りへの抵抗ではなく、もうちょっと違う何かへの抵抗感。

旧エクワン、シードともお奨めはブレスの逆付け。これでも6時側は最短5駒だが、クラスプの位置を一番奥にすれば、実質的に4駒程度になり、私のように15.5cmの細腕でもひじょうに収まりが良い。前に撮ったシードの逆付けの写真があるので再掲しておく。これは付け替えた後の写真で、画面上の5駒が本来は写真下の6時側に来る。上の4駒目が外せないことがわかる。
シード逆づけ2

クラスプを収納するとこんな感じ。腕にしたときに、やや顔(目線)の方向を向くことをわかってもらえると思う。
シード001
写真はともに16600

とにかく、腕が細い人は購入前に装着させてもらうことを強く奨める。丁寧なお店なら駒を調整して着けさせてくれると思うし、自分でブレスを外して逆付けする自信のない人はそのことも頼んでみればよいと思う(ただし購入前提で)。せっかく購入したのに、その時計にストレスを感じながら使うはつらいことである。私も最初の頃、通販で時計を買ってから悩ましい思いをした経験がある。旧エクワンは、このブレスの問題さえクリアすれば、シンプル・イズ・ベストを地でいくすばらしい時計である。デスク上に置いたら地味以外の何物でもないが、腕に乗せたら別物、とても精悍な何かに豹変し言葉にできない輝きを放つ。嘘ではない。私はいつもそう思う。ため息をついたことが何度もある。個人の感性の問題だとは認識しながら書くが、おそらくは時計として究極的なデザイン美に到達しているのだろうとまで感じている。この時計だけはショウケース越しに眺めても良さはわからない。私も最初はわからなかった。

新型(214270)との比較は好き好きであろうかとも思うが、個人的には新型はトータルバランス(針のサイズ、文字盤とブレスとのバランスなど)がやや悪いと感じている。何よりもこれだけシンプルな3針デイト無しデザインの文字盤なら、旧型のサイズ(36mm)のほうが私には絶対的に好ましい。

シリアルは2001年のPから始まって最終が2010年のG&ランダム。その前の14270でも中身は大して変わらないが、デザイン上の大きな変化がないので、114270の選択でよいと思われる。とても売れたモデルゆえ、選択基準は個体重視でよいかと。

最後に、私はこのモデルを、スポーツ系のスピリットは持ちつつも、ドレス系と認識している。私の時計ケースの中でいつもひっそりと地味に佇む。寡黙で控え目、そしてやや小柄。だが実は一番男らしくて勇気がある。そういうイメージ。今日はベタ褒めしたが、このサイズのスポロレは本当に貴重。最初のロレックスに選ぶ人が多いらしいが、私は最後のロレックスとして残す人がこれから多く出てくると思っている。これは私なりに最大の褒め言葉。今日はこの辺で。
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