人は刹那に生きる(前回記事の補足)

前回の記事を読んだ知り合いから電話、笑いながら。彼は現行GMT青黒を所有している。「昆虫の甲羅はひどい」とクスクス。それとなあ、正規店へのこだわりの主たる理由は、プレ値よりも安い定価買いもあるけど、正規店で買っているという満足心とそのご褒美としてギャランティーに自分の名前が載るということが大きいのだと忠告をいただく。

もちろんわかっている。マイネームギャラ。そこに価値があることは百も承知である。今は円安で逆転現象が起きているが、つい最近までは並行店でなら同じモノがもっと安く買えるのにわざわざ正規店で買うということは、リッチであることの証明でもあった。その証(あかし)がギャランティーに刻まれる自分の名前。それは愛の誓いのようなもの。「何年何月私××××はここ銀座レキシアにて定価でサブデイトを購入しました」、と。正規店買いは高級時計や宝飾品購入の王道中の王道である。

私だって結納返しとか、それこそ一生手放さない、あるいは手放せないとわかっている時計ならそうするかもしれない。だが、この3年程度の短い期間ですら何本も売り買いしてきた自身を振り返ると「永遠の愛の誓い」は私にはちと荷が重い。

15年前、結婚式で「××(嫁の名前)を一生大切にします!」と叫ぶように宣言した愚かな私の部下は、月日が流れた今は女房に「あんたは私のキャッシュディスペンサーなんだからね」と言われる始末。ちなみにこの言葉は彼が小遣いを上げてくれと頼んだときに女房から出てきた言葉で、正確には「私にとってあんたは引き出し専用のキャッシュディスペンサーなのに、なんであたしが入金(つまり小遣いアップ)しなきゃなんないのさ?」というものだそうである。私も彼らの式に出ていただけにつらい。いやつらすぎる。まったく、げに怖ろしきは女なりだ。男女永遠の愛?残念ながらそんなものはない。言い切っていいのか?そんな殺伐とした人生観でいいのか?と自ら問うても、ないもんはないからなあ…(と遠い目)。

話が大きく逸れた。えっと正規店でのギャラの話だったか。なのでその時計との一生の蜜月の自信がある者はそういうこだわりを持ってもよいと思うが、はたしてどうだろうか。時計が好きだからこそここではっきり言うが、時計は飽きるぞ。実も蓋もない言い方になってしまうが、時計は飽きる。実に飽きる。なぜか?それはとっても簡単、私やあなたにとってファッションだから。ファッションは飽きるし廃れるのだ。これがデイトジャスト一本持ちのどこにでもいるおっさんとの最大の違い。DJ一本持ちのオッサンは最強である。彼らは揺るがない。彼らにとってロレックスはファッションではないから。道具&ステータス。彼らはスーツだろうが、休日のラフな格好だろうが、腕にはいつもデイトジャスト。まあ腹に巻いているベルトと同等ぐらいの認識である。ベルトに飽きたりはしないだろう?だがこんなブログを読んでいる貴殿たちは違うはず。時計は自己表現のファッションだから、自分でも嫌になってしまうぐらい早くに飽きてしまう。そうではないだろうか?下手をすると買った次の日に、もう別の時計が欲しくなったりはしないか?マイネーム入りギャラ、それは新婚の頃に嫁と一緒に区役所に提出した婚姻届みたいなもの。簡単には手放せないな。私…??私はマイネームギャラはいいや、遠慮しておく(笑)。飽きっぽいし、、、いや時計にであるよ、もちろん。

永遠ではなく人は刹那に生きる。だからこそ、今この瞬間に熱い思いとともにこれが欲しいと思えば躊躇せずに買うべきだと、そう思って前回の記事を書いた。貴重な時間を無駄にすべきじゃない。ギャラがどうとか、正規店で定価で買いたいとか御託を並べている間に光陰矢の如く流れ、一歩一歩死は我々に近づいている。そのことは避けることの出来ない絶対的な事実。40を超えたら死を意識して生きるべきだ。金の損得が大事ではないとは言わない。だが、最も損な生き方とは金ではなく、時間を無駄にすることではないか。あの英語の意味もそれ。短い人生なのだから、まずいコーヒーなど飲んでいられない。

飲むならたった一杯でも、最高にうまいコーヒーを飲もうではないか。その一杯のために、為すべきことを為そうではないか。見る前に跳べ!推敲が面倒なので今回もこのままアップ。皆さんよい週末を!
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