すでに手放した旧グリーンサブについて

たまには所有していない時計のことでも書くかと思い立つも、書こうとして5分で挫折。やはり興味のないモデルについて書くのはしんどいしなあと。どのモデルについて書こうとしたかは内緒にしておく。そこで予定変更。今は持っていないけど過去に所有していた旧グリーンサブ16610LVについて書こうと決めた。これまであまり文章にしたこともなかったし、手放したとはいえ好きなモデルなので、この時計のことならすらすら書けそうである。何も無理して書くことはないのだが、書くことは嫌いではないので苦にもならず。

16610LVは1953年の初代サブから半世紀経った2003年にサブマリーナ発売50年記念モデルとして発売。ロレックスのコーポレットカラーであるグリーンをベゼルカラーに採用、インデックスが大きいマキシダイヤルと太い針が特長。海外ではThe Kermit と呼ばれる。2010年にディスコン。生産年が7年と短かったこともあり、将来的にはあまり出てこないタマになる可能性は高い。

過去に私が持っていたのは最終ランダム品番。2013年の12月のある夕刻、外で仕事が一段落つき、九段下のスタバでのコーヒータイム中にかめ吉さんのHPで発見、当時としては妙に値段が高い(65万円)ので電話したみたらランダムのデッドストックとのこと。悪い癖で現物を見ずにHOLDし、その足で中野に買いに行った(九段下から中野へは地下鉄東西線で一本)。電話するときに店外に出て高速高架の真下で、冷たい風に震えながら電話したことを今でもよく覚えている。当時はGMT、シード、グリーンサブ、エクワン、この5桁4モデルの最終品番は出てきたら狙い撃ちすべく身構えていた。そう書くとバブリーなイメージを持たれてしまうが、今と同様当時もこれらの最終品番は滅多に市場に出てこないものばかりで買いたくてもなかなか買えない状況であったことを強調しておく。逆に言えば、最終品番縛りで自分の欲望に歯止めをかけていたといえる。

それで、この時計を、結局使わないまま手放したのが数か月前。デッドストックは使えないな、やっぱりと。シール剥がした瞬間に20万円ぐらい値が下がるのだ。ケチくさいと笑わば笑え。それと一時期手持ちが増えすぎて、使い回せない状況となり、わざわざデッドストック品を降ろす意味を失った。最終といえば、旧グリーンサブにG番はないという人もいるが、前にも書いたように私はヤフオクで見た記憶がある。もちろん勘違いの可能性もあるが多分間違いないと思う。下記は今はないランダムシリアルのデッドストック。出荷国香港。ケースの中でGMTの青赤と隣同士で並べると色がキラキラときれいでね…ああ懐かしい。最終品番の完全デッドストック。足りない付属品はなく、ほぼ完璧だったが、思うところあってJFKの塩川オーナーに買い取っていただいた。

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文字盤のバリエーションについて。16610LVにはマーク1から8まである。もう転載してあれこれ説明するのは面倒なので以下にリンクを貼っておく。希少なのは何といってもマーク1、いわゆるBIG SWISS、FAT(FLAT) 4である。尖った4とBIG SWISS がマーク2、FAT4でSMALL SWISS がマーク3。後は面倒なので下記のサイトをご覧いただければと。
16610LVのマーク1他について

まあ、ささいなレタリングの違いについて、まったく興味がない人も多いだろうし、逆にこういうことに面白味を感じる人もいるだろうが、それはどっちでもよいことである。私は圧倒的にこういうことが好きであるということはこのブログからは隠しようもなく、いや隠してはいないのだが、とにかく大好きである。ただし、下らないとは思っている。「くっだらねえ!」と笑いながら調べるクチ。ロレックスに文字盤の違いがあることはもう定番化しているが、その中でもグリーンサブのレタリング違いは、その下らなさでも最上級に位置する。だって、SWISS MADEの表記が28分、32分の目盛より大きいか小さいかなどどうでもよいこと。だが、文化とはこういう下らないことの集積だとも思っている。ついでに書くと、GMTのスティックダイヤルというのも実に下らない(ハハハ)。だってもし「このGMTマスターⅡのⅡが離れたⅡでさあ、これがレアでいいんだよね」となどと恋人にでも愛人にでも語ったら、その瞬間に「この男見込みなし」とフラれる可能性大である。女房は貴殿に稼ぎがある間は我慢するだろうが、まあ心から軽蔑するであろうよ。黒がブラウン化したダイヤルが貴重だとか、黒ベゼルがブルーに変色したのがヤレているとか、こういうのも同じ。全部アウト。だが何度でも書くが、文化というものはそういう下らないものの積み重ねであり、所詮女子供には・・・。←この発言アウト。

ベゼルはライム、いわゆる黄色がかった緑に重きを置く人が多い。正確には黄色と緑の中間色。明確に下記のような色がそうなので、見た目がどこからどう見てもグリーン色をライムとはいわない。ヤフオクで「これはライムでしょうか?」と出品者に質問している人がよくいるが、「君の顔の眉毛の真下についている2つのものは何なのかね?」と突っ込みたくなる。ライムとはこういう色。色彩の好き嫌いを別にすれば、グリーンよりライムのほうが“いかにも初期!”という感じはする。ちなみに私は濃いグリーンの方が好みである。この写真は海外から引っ張ってきた。M番である。価格は110万円也。

lime16610lv2.jpg


まとめると、FLAT 4, BIGスイスが人気で、その仕様はYの極一部とF、そして稀にD番にもある。ライムベゼルは初期だけではなく、いろいろなシリアルにも存在しているのだが、4桁のように経年や使い方によって変化するのかどうかは知らない。蛇足だが、この時計は屋外もいいが、屋内だとライトの加減で表情が変わり妙に妖しい光を放つ。それが私は好きだった。

中でも圧倒的に稀少なのはY品番の16610LV。Yの最後の最後、Y96以降にだけ存在するので数は相当に少ないだろうと思われる。何といっても1953年のサブ発売50周年記念の時計でもあるので、ギャラ日付が2003年のY番のMK1が大本命だと海外サイトに記載があった。外国のオタクは日本人以上に細かい。そうなるとハードルは高いが、そもそも持っていないし、これからも所有の機会はなさそうなので書いていて気楽なものである。希少好きの諸兄は、Y番、FAT4、ビッグSWISSをがんばって探し給へ。どうでもいい人は無視したまえ。

何といっても7年しか生産されていないし、現役時代はあまり人気がなかったので、その数の少なさも含めて、将来的には入手が極めて難しいものになる(価値が上がる)だろうから、持っている人は素直に喜んでよいと思う。別に売却しなくても所有モデルの価値が騰がることは誰だってうれしいことだから。つい先日、ONOMAXさんで最初期のY番のMK1ほぼ完品が約100万円で、JFKさんではF番のやはりMK1が90万円強で、ともに即売れしていた。ランダムのデッドを持っていたらよかったのにって?いや、そういう女々しい執着はない(キッパリ)。

例のイカリ(アンカー)はいつまで付属したか、確かF番の昔の箱の時代まではついていたと某元正規店のオーナーさんに昔聞いたことがある。2004年ぐらいまでかと推測。

手放したとはいえ、それでも私は今でも好きな時計である。前述したように、マキシダイヤルと太いハンズによって、鋭さはなくなった分、どこか愛嬌のあるフェイスになっていて、私はそこが好きだった。将来の買戻しは、う~ん、どうだろうか、結局一度たりとも腕にはめなかったので、休日に着けてみたい気持ちはなくはない。仕事ではつけられないけど、ものすご~くウキウキするような楽しい旅をすることがあったら、こういうカラフルな時計をしていくのもいいかもなと妄想する。ハワイとか、、、(飛行機苦手だけど)。海風に吹かれながら、夕暮れ迫るホテルのバルコニーで酒を飲む。テーブルに置いたこの時計のグリーンのベゼルにオレンジの陽光がきらりと光り、その向こうにもっとオレンジに染まる茫洋たる太平洋が広がっていたら絵になるなあと妄想。おっと、いけない。夜も更けた。今宵はここまで。明日は全国的に寒いらしいので暖かい恰好を。
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