オイスターパーペチュアル日本限定〜116000

096.jpg

リリースした時計の振り返り第2弾。この時計は私が知る限りは未使用ではもうどこにも売っておらず、そういう意味では希少な個体なのだが、まったくと言ってよいほどプレミアはついていない。

元々オイパペの位置づけが中途半端な上に、一見すると似ているエクスプローラー114270の黒い文字盤との差別化が図れなかった。文字盤で両者の最も違う部分は、12時のところが116000はロレックスの王冠マークでエアキングと同じ仕様である。114270は白い逆三角のマーク。パッと見はそれぐらい。

ただし両者を並べると質感はまったく違う。両方を持っていたので、その感覚は間違いない。高級感は116000のほうが断然上である。ブレスも6桁仕様特有の堅牢性がある。

だが、その高級感が裏目というか、それは両者における差異ではあっても、ロレックスというブランド全体においては、中途半端な高級時計の位置づけでしかなく、結果として個性に乏しい時計となってしまった。それはオイスターパーペチュアルというシリーズ全体の不人気の要因に通じることであり、要するにこのモデルに反応する顧客の顔が見えないのだ。

114270は軽くて薄っぺらく高級感には乏しいものの、そのことが逆にカジュアルな時計としての価値を持ち、流行に敏感な若者層を中心に高い支持を受けた。ロレックスといえばコンビや金無垢の成金趣味であるという、一般的な概念を打ち破るに格好のモデルとして人気を博したのではないか。

どういう経緯で黒文字盤の116000が生産され、それが日本にだけ卸されたのかを知る由もないが、確かなマーケティングに基づいたものではなかったのであろう。ロレ初心者だったとはいえ、日本限定に反応して、苦労の末に手に入れた者としては、多少の痛みを伴う振り返りである。

だが、この116000は控え目で個性に乏しいからこそ、仕事ができる知的なビジネスマンが、さりげなく着けるにはいいモデルだと思う(残念ながら自分はそういうビジネスマンではなかったが…)。サブマリーナあたりのスポーツ系はスーツには合わないというか、大事な交渉の席などでは個性が強すぎる。あくまで個人的な感覚だが。

最後に日本限定ということについて。日本人はブランドといえばヨーロッパという固定概念があることは否定できない。どれだけセイコーの時計が機能において優れていようと、ロレックスというブランドを超えることが出来ないのは、そういう日本人のメンタルゆえであろう。カルティエだろうとヴィトンだろうと、日本限定は日本人には響かないのではないか。もしも116000が「スイス限定500個」であったら、また違ったのではないかと想像したりもする。

これが入手できたときはうれしくて、苦労して裏蓋のシールを剥がしたことを思い出す。一番愛着の持てなかったモデルだが、それでも手放すとさみしいもので、いやはやロッレクスというブランドの力は怖ろしい。

094.jpg


スポンサーサイト
プロフィール

オイパペ

Author:オイパペ
ロレックスとともに

カウンター
最新記事
リンク
検索フォーム
PR
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
QRコード
QR