個人事業主

前回の記事で私は「やってみてわかったことがある」と書いた。その内のひとつを書いておく。それは、みなさん時計好きも実体は時計売買の(個人)事業者なのだということ。そう言われても???と違和感を覚えるだけかもしれないが考えてもみて欲しい。みなさんはコンビニで買ったパンやチョコレートやジュースをリセールしているだろうか?それらは消費して終わっているはずで、そこにおいてみなさんは確かに消費者である。コンサートチケットを買えば、基本的にはライブを見にいくし、ランチを食べれば食べて終わっている。つまり最終消費者であり顧客である。だが時計は違うはず。100%純増を貫いている人は別だが、時計に関しては、大抵の人が買うと売るを繰り返している。私もまた法人化して買うと売るを繰り返している。つまり同じ立場なのだ。友人同士での個人間売買であろうともヤフオクでの売買であろうとも、通常の店舗での売買であろうとも、ロレ好きたち(過去の私も)がやっていることはほぼ時計売買であり時計ビジネスである。

私も数カ月前までは自分を消費者だと思っていた。マーケットにおける客だと思っていた。だが、これまでの個人としての時計売買をきちんと記載してきた私的な過去のエクセルシート見れば、これ義務として課せられている法人の「古物台帳」とまったく同じではないか!確かに、私は個人として買い手でもあったのだが、しっかりと売り手でもあったのだ。いや、実際のところ新たに事業として未知の世界に飛び込んだつもりが、何だか今までとあまり変わりはないというか、ハハハ、書いていて笑ってしまうな。いやそれが実感なわけで…。

法人や事業を馬鹿にしているわけではない。確かに責任の重さは個人とは違う。だが何というか、本質だけを見据えれば同じだと思えて仕方がない。ここに集う多くの時計好きは個人とはいえ、すでに相当なプロフェッショナル。日々ショップのHPをチェックし、ブログを読む多くのロレ好きは法人と変わらぬ情報をしっかりと持っているし、相場観も持って動いている。私よりも深い知識を有する者も山ほどいることだろう。ナンダそうだったのか。本質は時計を買って売ること。過去の私個人も時計を買って売る、皆さんも時計を買って売る。本質を見据えれば法人だろうが個人事業者だろうが同じ。それが前回書いた、やってみてわかったこと。これは法人化しなければ、少なくとも私は気づけなかったと今も思う。

ひとつ補足。私はサラリーマンを辞めてからは個人の確定申告を税理士に依頼しているが、個人の時計売買の申告はしっかりとさせられている。マイナンバーで今や全員に網はかかっていると考えた方が良い。年間トータルの差益が20万円を超えたら要申告だ。そこにおいてお上の認識もまた、時計売買を行う人は個人事業者なのだ。「並行店が値を釣り上げて」「プレ値をつけて」という記述をよく散見する。確かに値を釣り上げているショップもあるのだろうが、顧客もまた売却時には少しでも高く売り抜けたいわけで(今のヤフオク個人出品の多くは法外な値付けであることは周知の事実)、そんなこんなの皆の思惑が混然一体となって、たぶん誰もが高いと感じている今の相場を形成している。ひとつのショップが、あるいは個人が価格を左右することは無理だ。需要のない法外な値付けなど無視されて売れ残るだけ。今はネットで世界はつながっており、もっと巨大なうねりのような流れ、ありとあらゆる人間の欲望を抱合した大きなうねりが相場を作る、まさに「神の見えざる手」。その相場については思うところあるが、それは次回。

法人としてやっていくと決めて実際に動き出した以上、私は少しでも長くこのビジネスを継続していけることを目標としているが、皆さんもまたこの先時計を趣味として続けていく以上、この大きなマーケットを構成する重要な一員(マーケッター)という認識を持って良いと私は思う。大事なのは情報とネットワーク。その広さ、多さ、深さ。それが個人のハッピーにつながる。そして何よりもそのネットワークは親しくフレンドリーな関係であったほうが良い。それが最も大切なことかもしれない。最後の最後、商売というのは人と人との向き合いだと思うので。私もまたこれからそういう人脈を築いていかないといけないのだなと痛切に感じている次第。今日はこの辺りで。
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