裏蓋を開けてみた~cal.3186

GMTマスターⅡのZシリアルが届いた数日後、職場の先輩との昼食時に「今夜ロレックスの裏蓋を開けてみようと思っている」と話したところ、自身もロレックス持ちの彼が真剣にそれはやめろという。ロレックスのオイスターケースは素人が開けていいものではないと。

まあそれが普通の感覚だろうと思う。私はこれまでオメガやタグホイヤーの裏蓋は平気で開けてきたし、クォーツの電池交換など学生時代から自分でやっているが、確かにロレックスは別格なのであろう。

16710のZシリアルについては、何番以降からムーブメントが3185から3186に変わったのかは正確なところは不明である。海外のあるサイトに、「Z77******で3185を確認、Z88******で3186を確認、従ってこの数字の間のどこからか変更になったのだろう」という記載があって、おそらくはそのサイトが16710のcal.3186に関する唯一の情報源だと思われる。だが、Z72******での3186を私は見たことがあるので、実際の境界線は極めて曖昧なのである。

今回私が購入したZシリアルは幸いショップがムーブメントの画像をwebに掲載してくれていたので、3186であることは疑いないのだが、どうしても自分がこだわり続けた3186をこの目で見たいと切望した。普通はやらないということはわかっているが、自分が見たいとなると絶対に実行する人間であることもまたわかっている。何十万もする高級時計だろうと容赦ない。その夜、GMTマスターⅡ16710Zシリアルの裏蓋を開けた。

これがcal.3186である。右側にちょっと見えているのが青ひげゼンマイ。

ブログ用Z



せっかくなのでその工程を簡単に記しておく。ロレックスの裏蓋を開けるのであれば、本当は顕微鏡のような形の7~8万円もするオープナーが望ましいのだが、さすがにそこまでは手が出ない。私が使った工具はこのふたつ。ロレックス専用オープナーと時計を固定する台。今回は一番右端の29.5mmのリングを使用。固定台はメイコー社製なのだが、実はこれが大事。金をけちって台なしで実行すると台なしとなる。いや、これは洒落じゃなく。本当は上下から机にがっちりと固定するタイプが望ましい。

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時計の裏蓋に気休めのサランラップを貼る。これは本当に気休め以外の何物でもなく、不幸にしてガリガリと滑らせたら、間違いなく裏蓋は傷だらけになる。基本は前に書いた、ネジと同じ要領で押すを7割、回すを3割だ。写真の緑の布の下に固定台がある。時計のキザキザとリングのキザキザをしっかりと噛ませ、上からオープナーを押しつけながらグイッと回すのである。割と簡単に開く。戻すときはその逆。

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開けてから改めて我ながらよくやるなあ、やはり普通は開けないだろうと改めて思った。デッドストックは下せないまま、とうとう売却してしまうような小心なところがあるくせに、なぜこういう極端な行為に出るのだろうかという、この不可思議な自分の心理にはとても興味がある。私は時計をとても大事に扱うタイプだが、それでもついた傷はあまり気にしないほうであり、むしろ自分がつけた傷は自分の刻印だと思えるところがある。高級時計だからといって、些細なキズさえ怖れる過保護な扱いはしたくないという気持ちも確かにある。これもひとつのロレックスとの向き合い方かもしれない。だが、このまま行くと私はロレックスを分解すらしかねない。事実日差調整ぐらい自分でやろうかという思いもある。

本当はこれで終わりのはずだったのだが、どうせなら最終M番も開けてみようかと。おいおい、さすがにそれはやめておけよという思いと、たかだかステンレス時計じゃないか、せっかくだから稀少なM番の3186を拝んでみようか、という両方の思いの間で一瞬逡巡するも、あまり迷わずにM番をケースから取り出し、かちゃかちゃとブレスを外して、さくっとその裏蓋も開けてみた。ちなみに私は時計をいじる際には鼻歌を口ずさむことが多く、今回はモーツァルトのアイネクライネ・ナハトム・ジークの第2楽章だった。要するにその作業が楽しくてゴキゲンだということだ。

そのM番のムーブメント、まったく同じなのでビジュアル的にはおもしろいものではないが、記念に一応アップする。

ブログ用M GMTマスターⅡ16710Mシリアルcal.3186
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