もし旧シードゥエラー16600を今買うなら

ここまで中古価格が上昇すると、欲しい時計がある人はさぞかし悩んでいることと推察する。何度も書いてきたように、今の私は様子見状態だが、もし私に欲しいロレックスがあるなら、一体自分は現在のマーケットにおいてどう動いただろうかと少し考えてみた。

例えば、旧シードゥエラーの中古を探していると仮定してみる。16600。何度も書いてきたが、この時計は心底すばらしいと日々実感している。重みと厚みは結構あるものの、ケース径はそれほどでもない。風防そのものは決して大きくないために、重い時計が苦手でなければ腕の細い人も、もちろん太い人もOKだ。もしも最終のV番を探しているのなら、これは日々待つしかない。価格はおそらく80万円前後と思われるので、その価格が受け入れられるのであれば、後は状態次第。かつてのように60万円台で入手することはさすがに困難かもしれない。

V番は滅多に出て来ないので、それ以外でも可ということであればどうだろう。ちょっと考えてみた。生産期間が長かった時計だが、私なら高年式のZかMに絞るはず。付属品に関しては、ボックス、冊子、シードキット、赤タグなど後から入手できるものは付いていなくても構わない。必須なのはギャランティーぐらい。駒は不足していても構わない。これも簡単に入手できる。グリーンタグとベゼルカバーはあればうれしい。

ZかMなら日ロレでのOHはまだ受けていない個体が多いだろうから、個人的にはショップで磨きをかけられていないものが望ましい。多少の傷はあってもよいが、ケースへの大きな打ち傷と風防に欠けや大きな傷があるものは避ける。日差はあまり気にしない。後でOHのときに調整すればよい。ブレスの伸びは要注意。

出荷国もあまり気にしない。まったく気にしないわけではないが、人気があると聞くヨーロッパのナンバーはそれほど好きではない。まあどこでもよい。正規品のネームを黒マジックで塗り潰してあるのはさすがに好ましくないが。

こう書いていくと、私のハードルは結構低いことに気付く。ギャランティー付属とノンポリッシュであることぐらいか。価格は安すぎれば疑ってかかりたくなる性分。全体的に高騰傾向にあるいま、もし50万円ほどでZやMが売られていたら、ちょっと慎重になる。私なら55~63万円ぐらいを射程にするだろう。また未使用だったり、それに近い状態のものであれば、D番以前でも考慮するかもしれない。

この先、中古価格はどうなるかわからない。安くなることもないとは言えないが、それを待つことはしないだろうという気がする。仮に2年後に相場が10万円下がるとしても、欲しい度合いにもよるが、それが強いのであれば私なら今買うだろう。

人生には何が起きるか本当にわからない。つい最近もそういうことが身の周りで起きた。今が健康で、まあ人生であるから嫌なことや思い通りにならないことも多々あるが、それでも健康に生きていられるのであれば、今この時をこそ大切にしたい。それなりの年齢になっての私の人生観だ。過去にとらわれることなく、また盲目的に未来を信じるのでもなく、今をこそ大事に。旧シードゥエラー16600は今を懸命に生きるそんな人にこそおすすめと、まるで3流セールスマンのような口ぶりだが、真剣にそう思える今日この頃。とにかく旧シードは着けていることを忘れさせてはくれない、強烈な存在感の時計である。

もちろんそれはすでに買う資金がある人の話で、金が足りない人は額に汗して働いて貯めるべし。それだけの価値がある時計だ。

最後に、私は最終品番にこだわってこの時計を買い求めたが、使えば使うほどシリアルなどどうでもよくなったことをつけ加えておく。それは私が最終品番へのこだわりをすべて捨てたということではない。私の中で微妙な変化が起きている。どうやら私にとって、実用品としてのロレックスと、コレクションとしてのロレックスに明確な境界線が生まれつつあり、それはたった数ヶ月とは言え、旧シードともに過ごした日々によって生じたことだ。そのことについては、またどこかの機会に。

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